BearLog PART2

暇な中年の独り言です

スラーの意味

 ラモーのガヴォットを習い始めた。テレマン、バッハという目標に向けての小さな一歩なのであります。


Suzuki Violin libro 6-04 Gavotte, J.Ph.Rameau

 この曲。後半になって、ニ短調(だよね)に変わって三連符がどどどっと出てくる。こんなところ。

 

https://www.instagram.com/p/BrMLevejatr/

#ラモー #ガヴォット #三連符

 ここは三連符2個がワンセットのようになっていて、最初の2つにスラーがついていて、残りの4つについてはスラーになっていて、スタッカートにも付いている。バロックとかそれ以前の曲ではこのようなパターンがよく出てくるので、先生に「これはよく出てきますが、どういう意味なのですか?」と聞いたところ、

「この場合のスラーにはアクセントの意味があるんです」

 とのこと。実際に先生がスラーなしを弾いて下さったのだが、確かにアクセントがなくて平板になる。しかしスラーが付くとスラーが効いて2つにぐいっと音圧が高まりアクセントが入ったようになり、残りの4つがひと弓でスタッカートになるので、音圧は多少下がる。

「ガヴォットは舞曲ですから、このアクセントがステップを踏む場合に非常に重要なんです」

 とのこと。なるほどなあ〜と思う。能で言えば「コミ」みたいなものでしょうか。四拍子とか二拍子とかでアクセントを付けるところと踊りの動きを合わせていくというのは重要なのだなあと実感。

 それからこんなところ。

https://www.instagram.com/p/BrMLipsDM4t/

#ラモー #ガヴォット

 付点8分音符+16分音符の部分。ここは普通に跳ねるのではなく八分を三分割した三連符の前2つ分と後1つ分として考えるべき、とのこと。古いものではそうやって解釈するのだそうだ。

 まあこれを付点8分音符+16分音符と解釈したとしても三連符として解釈したとしてもリズム的に正確に再現できる演奏能力が自分にあるとは毛頭思えないがw

 楽譜には全て何らかの意味がある。全部をきちんと把握すること。把握したら、その意味を考えに考え抜くこと。楽譜の真の意味をきちんと把握すること。

 う〜ん、難しい。