妻が買ったものだが、横取りして読んでいる。話題の天才哲学者のお手並みは如何なものかと思い軽い気持ちで読み始めたのだが、どうしてこれが面白い。
あちことツッコミたくなるところがあまりに多いので、漫才のツッコミをする快感的な面白さこと請け合い!
多分、私は彼が言っていることに賛同することはなさそう。
とにかくあちこちでツッコミたいところばかり目立つのだが、かたや極東で日本語を母国語とする黄色人種で特別な哲学教育を受けているわけでもない、中年のオジサンがツッコミをいれたところで、どうなるものではなかろうとは思う。
基本的に私は骨の髄までガチガチの唯物論者であるから、彼が唱える新しい実在論には賛同できないような気がする。
しかもそれに加えて、言語という厄介なモノに対する考察のキレが悪いような気がするのも気になる。ってか、言語についての言及があまりなく、深い考察もされていないのにいきなり「意味の場」とか言われても、デリダやドゥルーズ、フーコーにどっぷりハマってしまっていた自分の思考様式からはなかなか受け入れ難い。
別にそれはそれでいいとしたところで、大上段に振りかぶって「世界はないのだ」と叫ぶ必要はあまりない気がするし。
今日のところはこれくらいでやめておこう。まだ全部読んだわけではないし……。とはいえ、久しぶりに哲学にハマってみるのもよいような気がするので、「存在論的、郵便的」とかも書架からひっぱりだしてみるかなwと思えたことが、1つの効能がもしれない。
思考のキッカケ。