BearLog PART2

暇な中年の独り言です

 深津高子さん 講演会

 @久我山こどもの家


 この建物は何だか非常にエコなかんじで立っている。多分鉄筋?だと思うが3階&半地下1階。半地下1階部分が「こどもの家」になっている。「こどもの家」は壁も床も見るからにオーガニック。壁は貝殻を材料としたものを塗っているらしい。
 それはともかく。
 ここ最近妻ともどもモンテッソーリ教育に非常に関心があって、前回は吉祥寺こどもの家の百枝先生の話を聞き、今日は深津先生の話を聞くことにしたのだ。講演内容を正確に再現することには関心がないが、備忘録として、「おっ」と思ったことを書いておこうと思う。

・命が育つお手伝い
 モンテッソーリ教育のことを一言で言うとすると「命が育つお手伝い」をすることなんだそうだ。そのためには命が自発的に育とうとしている状況を見て、その邪魔をせず過保護にならず適切に助けてあげなければならない。そのためには、
・観察が必要
 ということになる。子供にはそれぞれ特定の能力を伸ばそうとする「敏感期」というものがあって、それぞれの敏感期に必要なものを与えることが、その後の成長にとって非常に重要になるということらしい。
・意外とOBがいる
 ようで、アンネ・フランクモンテッソーリ教育を受けたのだそうで、アマゾンの創業者ベゾス氏やグーグル創業者のペイジ&ブリンもモンテッソーリ教育を受けたのだそうだ。欧米では日本以上にポピュラーなのかもしれない。
・こどもが主人公
 モンテッソーリ教育では、とにかく子供が自主的にやりたいことを決める。先生はあくまで主導権をとらずにサポートに徹するため、教師は目立たない。しかもクラス分けは異年齢の混合としているため、基本的には縦割りなんだそうだ。子供達が自発的に行うことと同時に、本物に出会わせる(音楽も食べるものも)ことを重要視し、自然などあるがままのものに触れさせるのも特徴。
・手を使う
 モンテッソーリ教育では、いろいろと手を多様な目的で使う。そのためモンテッソーリ教育を受けた子供たちは成長すると手先が器用になるらしい。不きっちょを絵に描いたような私からすれば非常に羨ましい。幼稚園のときに折り紙が苦手だったのは今でもトラウマだったりするのでw
・自分のことは自分でやる
 どんな遊び道具も自由に使って良いのだが、とにかく最後にはきちんと自分で片付けるということを徹底するらしい。これはこれで非常に好感が持てる。
・敏感機を逃さない
 前にも述べたが、子供が自らのある特定の能力を伸ばしたいという時期があり、これを「敏感期」と呼ぶのだそうだが、自分の子供が今どの「敏感期」にあって、その場合タイムリーに何を与えればいいのかを「観察」によって知ることが重要だ、とのこと。
 こういったところは、我々素人には限界があるので、やはりプロの目を借りないといけないのかもしれない。
・自由と制限は必要
 子供が自発的にやるからとはいえ、やはりやってはいけないこともあるので、そういった「制限」があることについてはきっちり子供に伝えていくようだ。これも当たり前のこととはいえ、非常に重要なことだとも思う。


 こういったことをベースに、それぞれの敏感期に必要な「魅力的な道具」を準備し、本物に出会わせていくのがどうやらモンテッソーリ教育らしい。先生の資質や思想にもよるのだろうけれども、今回のお話を伺っていると、私にはどうにもシュタイナー教育との親和性を感じてしまった。ま。それが悪いとも思わないし、別に双方の教育方法を私が正確に理解しているわけでもないから、間違っているかもしれないが(汗 とはいえ、何となく親和性を感じる。
 また、思春期をモンテッソーリは非常に大事で危険な時期としており、エネルギーが充満している思春期には、農業に親しませるのがいい、ということもおっしゃっていた。これについては、ううむ、論理に飛躍がありはしないかな?と思ったりした。
 とはいえ、自分の子育てについての考え方を整理し、保育園だの幼稚園だのを娘のために選ばなければならない時期も近い?(いや、まだまだ?)ので、非常に参考になった。