BearLog PART2

暇な中年の、日記兼備忘録兼思考記録、一言で言えばただの独り言です

12月30日 無事にドバイに着いて弾丸で「フェラーリ・ワールド」とアブダビ観光をしたこと

 飛行機は777−300。

 エアバスかと思ったらボーイングだった。

 飛行中は普通に過ごす。映画も色々あったけど、結局観たのは007の『スカイフォール』だった笑 そもそも過去に何度も観ているんだけどね。あんまり観たいものがなかったので。


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 考えてみればもう10年以上前の映画なんだな。ボンドの敵役が抱えるやや幼稚な犯罪の動機については「ショボいなあ」という感想は今もって変わらないのだが、旧いアストン・マーチン出してきたりして、過去の映像資産への限りないリスペクト等々があって、サム・メンデス監督は偉いなあと思うのだ。

 そう言えばサム・メンデスと言えば『アメリカン・ビューティー』もお気に入りである。

 「アメリカ」という言葉のグロテスクさをこれだけはっきりとスクリーンに焼き付けた映画はそんなにたくさんはないと思う。考えてみればこの映画も25年くらい前の作品ということになる。

 恐ろしや、月日の経つのは実に(「げに」と読んでください)速し。


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 そう言えば『侍タイムスリッパー』とかもあったけど、観なかった。あれ、ネトフリでも観ようとしたんだけど、何だか最後まで観れなくて、途中で挫折したのだった。。。

 おっと閑話休題。旅行に戻る。

 機内食は二回。夕食と朝食。それぞれ二択になっていたので、夕食はチキン、朝食はオムレツをお願いした。味はまあまあかな、エコノミーだと思えば二択になっているだけでも十分に贅沢と言えよう。

 ドバイ空港着は現地時間の7時過ぎくらいだっただろうか。

 普通にパスポートコントロールを通貨できるかと思いきや、妻と娘は何事もなく通過したのに、自分の顔認証だけ青ランプがつかず、イミグレーション・オフィスに行けと言われてしまう。左に行って奥の方と言われたので、そっちの方に行ったのだが、そこはスタッフ用のセキュリティチェックで、あっちへ行けと言われてしまった笑 ただ、そこで親切なスタッフの人がいて、あっちだよ、と教えてくれたので無事に着くことができた。いやはや最初からいきなりこう来るとは思わなかった苦笑

 しかしひっかかったのが、自分で良かったなあとしみじみ思う。

 妻や娘がひっかかっていたら、どうなったことやら。

 そうそうドバイでは10Gの無料SIMが入国時に配られる。我々はauローミングを事前に申し込んでいたので結局は使わなかったのだが、これって相当の大盤振る舞いのような気もする。

 凄いよね。

 家族とはラゲッジクレームで落ち合い、そのまま出て、送迎の地元の代理店の方をお会いする。今回の旅行は「日本語ガイド」と言われていたのだが、何とびっくり日本人のOさんだった。このOさんのおもてなしぶりがなかなかすごくて本当に助かった。何から何まで至れり尽くせりで、いつもの家族海外旅行だったら妻と娘のための通訳とか小間使的なことを自分がやらなければならなかったのだが、今回はこのOさんがいらっしゃったことから、そういったことが、全部、

 免除

 になって、自分の立場でほぼ何もしなくてよいという大名旅行になったのは、本当に有り難い話だった。Oさん、本当にその節はありがとうございました!

 ということで、まずは空港からホテルへ向かう。

 今回のホテルはマリオットグループの「EDITION」にした。

 その理由はシンプルで、予算的に何とかいけそうだったということと、今回の旅行のメインイベントであるブルジュ・ハリファ・パークのNYEカウントダウンイベントへ行くのに都合がよい場所だったという二点である。

 NYEカウントダウンイベントでは、ダウンタウンへ入る道路を全部通行止にしてしまうらしく、ダウンタウン外から車で入ってこれるのが午前中に限られてしまうというところが難点だったのだが、そもそもダウンタウンにあるホテルに宿泊すれば問題ないということで、「EDITION」を選択した次第である。

 EDITIONからカウントダウンイベント会場まではのんびり歩いて15分くらい、という感じである。斜向かいにはドバイ・モール(実は結局行かなかった)があり、本当にダウンタウンど真ん中という感じである。

www.editionhotels.com

 入口にはクマたちがいる。なんかのキャンペーンらしく、あちこちにこの人たちがいた。

 ホテルでチェックインした後、荷物を置いて、着替え。朝まだ早い(午前9時くらいだったと思う)ので、当然のごとく部屋には入れず。

 着替えと言っても私は何も着替える必要がないので、妻と娘がホテル内のスパの更衣室で着替えをする間、テラスにある屋外プールを見学。

 中央に見える尖ったビルが世界的に有名な超超高層ビルの「ブルジュ・ハリファ」である。

 プールの水面にうつって映える。

 お年頃の我が娘が来たがるわけだ。

 女性陣の着替えが終わってから、さっそく観光に繰り出す。

 まずは娘の希望でアブダビの「フェラーリ・ワールド」へ行く。「フェラーリ・ワールド」には発車から僅か数秒で時速240kmに達する超絶ジェットコースターがあるのだが、そもそもそんなのに乗ったら体調が悪くなりそうな気もしたので、そこはパスして、穏健なジェットコースターと3Dのシミュレーターみたいなアトラクション等々に乗って、娘がフェラーリロゴのベースボールキャップを買って、ほぼ終了。当然のごとくF1マシンもいくつか展示されている。

 

 

 自分はもうF1を観なくなってから久しいので、どれがどれだか、解説もちゃんと読まなかったので、よくわからないけれど、見る人が見ると分かるのだろう。

 ということで、「フェラーリ・ワールド」は比較的あっさりと終わり、昼食に。

 昼食はガイドのOさんに聞いたところ、「フェラーリ・ワールドの入口にあったアラブ料理のお店はなかなか美味しいですよ」とのことだったので、そこに入ることにする。

 名前は「Al Fanar」。

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 メニュー見ても、どの料理が何なのかの把握が難しいので、まずは店員さんにおすすめを聞くところから、である(いつもやっている手口)。結局前菜的なものとサラダ的なものとビリヤニ的なものとケバブ的なものを食べて、お腹いっぱい。美味しかった。

 ここ、オススメ(3人で17,000円くらいかかったから、ランチとしてみれば日本人の金銭感覚的には安くはないけど……)。

 そしてフェラーリ・ワールドに隣接するヤス・モールをちょっとばかり散策。

 モール、巨大。高級店から日用品までほぼ何でも揃いそう。しかし元銀行員で、こういう箱物の収支計算ばっかりやっていた自分としては、「これで採算がとれるのかな?」と思ってしまうほどの規模である。ここでは1平米あたりの売上高とか、そういう効率性なんかは関係なさそうな迫力を感じる。これが経済の勢い?なのか。

 とはいえ数字は正直だと思うので、もし赤字だったとしてもそれを許容できるだけの懐があるんだろう。そもそも黒字かもしれないし。。。

 再び車に乗って「カスル・アル・ワタン」へ。

 「カスル・アル・ワタン」は私が説明するのも何なので、下記のリンクをご参照ください。

www.qasralwatan.ae

 要は大統領官邸を一般公開しているのだ。

 実際に会議などで使うときには一般客の見学はできないらしいのだが、観光資源になるような壮麗な官邸を作っちゃうという感覚はなかなか凄い。

 で、これがまた巨大も巨大なのだ。

 びっくりするほど巨大で壮麗。

 ひと目見て驚く。

 ビジターセンターに行くと、どういうわけか今日は混んでいるらしく長蛇の列。その長蛇の列が大型バスにがんがん吸い込まれていく。要するに入口から建物までバスを使う必要があるくらい敷地が大きいということだ。しかもこのバス、日本人的感覚の乗合バスではなく、普通の観光バス仕様である。かつ、しごく豪勢な運用をしており、座席が全部埋まると出発している。これが日本だったら、コスト優先で台数を絞り、立ち席も含めて詰め込むだけ詰め込んで回転を上げて輸送。。。ってなると思うのだが、この国ではそういうセコイ運用をしていない。

 座席が全部埋まると即出発。

 ほぼ待たずに次のバスがやってくる。

 要するにそんな贅沢な運用ができるくらい、バスの台数も潤沢ってことなのだ。

 バスに揺られて数分移動すると……。「カスル・アル・ワタン」の威容を拝むことができる。

 いやはやデカい。初めて天安門広場に立ったとき以来の衝撃と言っても過言ではない。

 しかも純白。これでもかっていうくらい磨き抜かれた大理石。

 いやはや立派過ぎ。

 中も当然立派である。

 

 内側から天井を見るとこんなかんじ。天井狭しと施された、きれいなイスラム幾何学文様がお分かりいただけるだろう。

 左側がドームの内側、そして豪華なシャンデリア。

 なんかどこも大きいから遠近感とかバグってくるかんじ。

 途中、各国の首脳や元首から贈られた贈答品の展示スペースがあった。日本からは立派な甲冑。それ以外、船の模型(アラブの「ダウ船」)とか、いかにもよく切れそうな三日月刀とか、思わず見入ってしまう。「宝物」という漢字二文字が最も似合いそうな気がする。

 家族三人、スゴイ、スゴイと言いながら見学終了。建物を出るとかっこいい騎馬近衛兵が。

 「シェイク・ザイード・モスク」へ。

 モスク専門のガイドさんを途中で一人加え向かう。

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 このピーターというシェイク・ザイード・モスク専門のガイドさん、オランダ出身らしく、ちょっとはっちゃけていて面白いお爺さん。そのお爺さんの案内で、まずは夕日を背にしたフォトポイントへ向かう。

 これで風がなければ、眼の前の池にモスクが映ってより綺麗だったんだろうと思うが、そこは仕方ない。

 さていよいよモスクの中へ入っていくわけだが、このモスクも「カスル・アル・ワタン」同様巨大である。見学者用の入口から入ると、売店があって、ヒジャブというかショール、そしてアラブの女性が着用するような民族衣装を売っている。こんな売店があるような宗教施設というのも、自分の経験の中ではけっこう珍しい気がする。だって、日本の寺や神社にあるお守りや御神籤売っているような売店よりもずっと大きくて、普通のお店なのだもの。

 そこで妻と娘は普通に彼の地の衣装とヒジャブ(というかショールと言うべきか)を購入する。ピーターさんはうちの娘のことを仕切りに「Beautiful!」と褒めてくれるが、これはお世辞もお世辞だろうと聞き流す笑

 動く歩道等々を使って歩くこと約15分。やっとモスク内部に到着。ここもシャンデリアが豪華だし、内部の装飾や絨毯類も綺麗。中にはも当然のごとく巨大である。

 しかし日が落ちて夜になって、その威容はさらに映える。

 しかし何度も言っていることだが、この中庭、あまりにも巨大で遠近感等々がバグりそうだ。

 そして豪華なシャンデリアはここでも同じ。

 そしてこのシャンデリアが三連で連なっているのだから、口を開けて見るしかない。床のペルシャ絨毯も世界最大級の大きさらしい。

 いやはや……。

 ということで、遠近感と金銭感覚をバグらせながらホテルに戻る。ホテルでは、予約してあった「MASTI」というインド・レストランへ向かう。

 下記画像は食べた料理のいくつかである(全部は記録しなかった、というか忘れた汗)。インドっぽさはあまりなくカジュアルで美味しい料理に観光疲れが癒される感じであった。

 

 テラス席を選んだのだが、ドバイ・ファウンテンのとき、ブルジュ・ハリファから、レーザーがバキバキ出ているのがしっかりと見えた。なんかこれもまた感覚がバグりそう。


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 ホテル直営のレストランかと思って部屋付けにしようと思ったら別系列らしく、「できないから、ここで払ってくれ」と言われる。当然のごとく(ドバイではほとんどクレジットカードで決済できるので)、カードで払おうとしたら、端末の関係で現金とカードと混ぜてくれと謎のことを言われるが言われるままに、持っていた現金、そして残額をカードで払う。このオペレーションは謎だが、別に金額等々で疑義があるわけでもないので、よしとしたい。

 ということで、部屋に戻って、一日終了。

 入国時に少し焦ったが、とりあえずは無難に楽しい一日が送れたから、良かったと思う。

 明日もハードスケジュールだが、頑張って観光したい笑

12月29日 ほぼ一日旅行の準備に時間をとられつつも無事に羽田から出国できたこと

 ほぼ一日ドバイ旅行のための準備。

 エミレーツ航空のEK313便(0時5分羽田発)に乗る予定。

 普通に2時間前に空港へ行けば大丈夫だろうと押っ取り刀で思っていたところ、妻が言うには「年末だから出国手続とかチェックインで混むだろうから」ということで、3時間以上前に空港に到着しようということで、超絶余裕を見て18時半には家を出ることにした。

 両替所とかも混むと困るだろうということで、あらかじめ渋谷の井の頭線改札出たところにある両替所でUAEディルハムに交換しておこうということになり、渋谷まで井の頭線でひとっ走り両替に走ってみたりもした。1ディルハムが45円くらいかなあ。しかし円安。市中の両替所は結構鞘取るんだなあ。ディルハムなんて他々通貨(ドルやユーロ以外のマイナー通貨を業界ではこう言う、ってか自分の頃は言っていた)。

 それから家族全員順番に風呂に入って、さあ出発。

 19時ちょい前に羽田の第三ターミナルに到着。チェックインカウンターもまだ開いていないし、ご飯食べちゃおうということで、娘の希望で銀座天一へ。

 天ぷら定食とぎんなんを追加、そして生ビールを2杯。美味しい。

 そして久しぶりに「銀座百点」があったので、もらってきてしまう。「懐かしいですね」と店員さんに言うと、「ええ、まだやっているんですよ」とおっしゃる。でも「銀座百点」、豪華な執筆陣を舐めてはいけない。なかなか面白いのだ。ということで、待ち時間で読み耽る構え。

 そしてチェックイン。預け荷物用のタグを自分で出すなんてことを知らず、ぼーっと並んでいたら、グランドスタッフの人にやってもらっちゃった苦笑 コロナで随分と海外旅行にご無沙汰している間に色々なことが変わってしまい、電子化されているのだなあとちょっとビックリ冷汗

 そんなこんなで無事にチェックインが終わって、出国手続も無事に終わって、まだ時間があったので、娘の希望でアメックスのセンチュリオンラウンジへ。

 しかし閉店時間が間際で料理とアルコールの提供はおしまい、ということだったのだが、まあ一度入ってみようということで入ってみた。料理は片付けられつつあるかんじだったが、美味しそうに見えた。バーカウンターもあって、なかなか良い感じである。

 ということで、天ぷらとラウンジを楽しみつつ、ゲートへ向かう。

 そして搭乗。

 一路ドバイへ向けて旅立ったわけである笑

「帰ったときは家が冷え切っているんだろうね」と妻は早くも帰宅時を心配している。

 久しぶりの家族旅行、はてさてどうなることやら……。

12月28日 昼飲みにダンスに、盛りだくさんの一日になったこと

 今日はトレーニングはお休み。のんびり朝風呂に入って、昼呑みに備えつつ、ドバイ旅行の準備を始めるということで、家族三人のスーツケースをクローゼットから引っ張り出す(うちはスーツケースをクローゼットに収納している)。自分のスーツケースが一番小さい笑

 そして大学時代いらいの大親友二人と昼呑みへ。うち一人は過去二回昼呑みをしている、元某証券会社の執行役員で楽隠居、もう一人はまだお仕事中という座組。本当に三十年以上付き合っている面々だから、気が楽だし、損得抜き笑

 神田まつや待ち合わせ……は良かったものの、年末なのに神田まつやはお休み(泣)。調べておけばよかったのだが、時間はたっぷりあるということで、東京観光的にぶらぶら散歩をしつつ、よい店を探そう!ということになった。

 ということで、神田小川町から歩いて歩いて歩いて歩いて歩いて(理由もなく五回繰り返すのは高市早苗流。と言うことで、結局、根津まで出て入れそうなイタリア料理屋に入ることにした。そのイタリアンはこちら。

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 下調べもしないで、本当に適当に入ったのだが、これが大当たり。

 イタリア人のオーナーシェフ(日本語ペラペラ)が良い味を出しているのと同様に、フロア担当のおじさんがどうにもこうにも冗談好きで面白い。パスタを出してきたタイミングで「讃岐うどんです」と言ってみたり、適当に入ったので店名をチェックしていなかったので、「何と言うお店なんですか?」と聞くと、「根津のサイゼリアです」と言いながら、ショップカードを持ってきてくれたり……。まあ面白いの何のって。

 古民家を改造した店内もいいかんじ。オーナーシェフが書いたと思われる油絵がいくつか飾ってあるのもさらに趣を深くしている。

 しかもかかる音楽が70年代から80年代くらいのロックばっかりで、そこも親近感増幅ってかんじ笑

 味も、何ていうんだろう、華美なところのない骨太で素朴な、質実剛健的な味、とでも言えばいいのだろうか。美味しかった。白ワイン1本と赤をカラフェでいただき、最後にエスプレッソダブルをちょうだいして、すっかりご機嫌。

 あっさり再訪決定笑

 ほんと、適当に入った割にはいいお店に巡り合ったものだ。

 そう言えば、根津は、昔妻のマンションがあったところだ。千代田線根津の駅から歩いてちょっとという絶好の立地だったので、そちらに住むという話もなくはなかったのだが、ちょっと狭かったのと、小学校の裏だったので、小学校の音をどう考えるかという話があって(特に土曜日朝の鼓笛隊の練習とか)、杉並にしたんだと記憶している(違ったらごめん)。

 そこからさらに散歩を続けて、西日暮里へ。西日暮里は自分のトラウマの地である。某開成中学があるからだ。開成中学も知らない間にきれいな校舎にすっかり建て変わっていた。自分が受験した頃は汚い校舎だったのになあ……。

 そこから少し歩いて、自分は田端でドロップして山手線に乗る。池袋へ出て、『踊る。遠野物語』を観るためだ。二人とはここでお別れ。

 後で聞いたら二人は本郷三丁目まで行ったらしい笑

 で、池袋へ出たわけ。Brillia Hall(豊島区立芸術文化劇場)。一言で言えばサンシャイン60の近くですな。

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 Kバレエ、森山開次麿赤兒とくれば観ないわけにはいかないでしょう。

 その期待に応えてくれるよい舞台だったと思う。

 出撃した特攻隊員の青年が目にする故郷の様子。再び出会う許嫁。多分死んでしまっているであろう青年の魂はあちこちを彷徨い歩いていく。バレエ的な動き、舞踏的な動き、そして歌舞伎的な動きが、それぞれのキャラクターから繰り出される、異種格闘技的な空間は一見の価値があった。

 それぞれの流儀が不協和音を奏でることなく、顕密に連携し、演劇的な空間を形成していく様子には戦慄さえ覚える。そしてラストの白熱した群舞には言葉にできない迫力が宿っていた。

 身体のキレだけで言えばエンターテインメントとしても十分に成立しているし、身体のキレが、そのキレ故にある種の精神性を宿してしまっていることに驚きを感じる。そして麿赤兒、年齢をものともしないその動き。身体を鍛えるというのはこういうことかと思ったりもする(それは我らが喜多流の宗家預かり友枝昭世師を拝見していても、山本東次郎師を拝見していても、野村万作師を拝見していても思うことだが)。

 大丈夫かな?ゲテモノになってないかな?という自分の一抹の不安はあっさりとかき消され、なんとも言えない感動が心の中に残った。

 いやー、よい舞台だったと思う。できればもう一度観てみたいものだ。

 ということで、観劇の感激を抱いたまま、東口から西口までテクテク歩いて、どうしても素通りできないGibbonへ。とはいえ、家人にはあまり遅くならないよと言ってあったので、シメイゴールド1杯呑んで、後ろ髪を引かれるように副都心線で帰宅する。店主に年末のご挨拶ができたから、良かった。

 ということで、本当に盛りだくさんな一日になって大満足であった。

 最高。