BearLog PART2

暇な中年の独り言です

 「クマでも建てれるマイホーム教室 第一回」 そもそも……

 まあ教室というよりも、はっきり言って自分の体験談にしか過ぎないのだが(笑) 体験談が何らかの示唆になればいいというのが希望、ではある。実際はただの愚痴や不満だけになってしまうのかもしれないが、それなりに市井の人が家を建てる(いやいや建てられないかもしれないが……)ということについての実例、ではあると思うのだ。


 まずは、今回、どうして私が家を建てようと考えたのか、ところから始めたいと思う。
 考えてみれば、私は既に(親の援助もこれあり)親の家にほど近いところにマンションを所有している。
 久我山駅から歩いて多分3分くらいのところだろうか。住んで10年くらいになるが、あまり不自由を感じたことはない。普通にそこそこ忙しい勤め人をしているせいもあってか、家にいる時間はそんなに長くないこともあって、普通に寝る場所とちょっとくつろげるスペースがあればいい。ただ駅から遠いとか、都心から遠いとか、そういった類の交通の利便性については、あまり妥協の余地がない……。その程度の認識である。
 ただ、最近、住み替えを真面目に考え始めたのには、それなりに理由があるのだ。まあ当たり前だ。人間の行動は、どんなに思いつきから発したことに思えても、必ずその根底には何らかの理由があるのが普通だから。
 私に限って言えば、住み替えを考え始めたのは以下のような理由による。

  1. 再婚したこと
  2. 今住んでいるマンションが築10年を超えたこと
  3. 両親が徐々に歳をとってきたので、コンティンジェンシープランの一環として

 主にこの三つか。一つずつこの理由について解説していきたい。
 最初の理由については、これはあまり説明を要しないだろう。要するに新しい結婚生活を始めるにあたっては、「新居」に住み替えることは非常に理にかなったことだ。
 次の理由について。築10年ともなると、大規模修繕などが必要になってくる。今、私が住んでいるマンションの管理組合については、今現在でみれば、財政状態は非常に健全ではあるが、古くなればなるほど補修・修繕の費用はかさんでいくわけで、管理組合の収支は悪化していくことになるだろう。管理組合の収支が悪化するということは、すなわち、居住者の負担が増えるということに他ならない。
 そう考えていくと、追加的な支出を強要されながら、集合住宅に住むということはなかなか辛いのではないかと思った次第である。マンションに住んでいる限りは、毎月維持管理費を払っているわけで、私の住んでいるマンションでは、駐車場代まで入れると、それはそんなに安い金額ではない。
 トータルで考えると、家を建ててしまった方が、長い目でみて、結局エコノミクスとして得をするのかもしれない、なんて思ったわけである。これについては、まだ実際に計算をしたわけではないから、何とも言えない。ただの私の直感である。
 三番目の理由について、である。これはまあ言うまでもないことだ。両親が年老いていく中、側にいた方が何かといいのではないかと思った、ただこれだけである。よって、私が現段階で頭の中に描いているのは「二世帯住宅」ということになる。
 以上の三つが、私にとっての家を建てる理由だ。
 とはいえ、最初にも述べた通り、そもそも既にマンションを所有していることからして、今現在の居住環境を下回るような住み替えをするということは、なかなか勇気がいることである。現状、久我山駅から徒歩3分程度という好立地、まだ夫婦二人だけということもこれあり、90平米弱の広さも十分であり、そういった好条件を上回るような物件、しかも二世帯住宅が建つような広さ……となると、もうそれははっきり言って「Mission impossible」でかないわけである(笑)
 当たり前の話なんだが、「広さ」をとれば、自分のファイナンシャルな状況を考えると、駅から近い、なんていう物件は、はっきり言って、あり得ない。じゃあ予算に合わせ、土地面積を手に入れようとすれば、郊外へ逃げていくとか、駅から離れる……といったことで対応するしかないわけである。そもそも贅沢いっているわけである。我が侭言っているわけである。

 ってなことで、家を真面目に考えつつも、最終的には「自分の人生をどうするか?」ということに直結していることに気付きつつあるのが、現状だ。

 一戸建てへの道はまだまだ遠いのだった……