BearLog PART2

暇な中年の独り言です

9月29日 日立能、師匠の誕生日イブ

 今日は日立能で明生先生と陽先生が日立能でそれぞれ「弱法師」と「黒塚」を勤められるので、それを鑑賞しに日立まで行ってきた。姉弟子二人といっしょにひたち9号に乗り一路日立へ。実は明日が先生のお誕生日だということで、帰りの電車の中でシャンパンか何かで軽くお祝いし、そして東京に戻ったら食事を、という計画になった。

 日立駅。ガラス張りですごい。こんな素敵なスペースまで作ってある。

 そしてなんだか分からないけどコンテナ山積みなのが面白かった。

 なんかいいかんじ。

 着くやいなや元イトーヨーカドー今ショッピングモールへ繰り出し、惣菜等々の状況を確認、そして近くの酒屋さんでモエ・エ・シャンドンをゲットし公演終了後取りに来るので冷やしておいてください、とお願いしておく。万事快調(ってゴダールかよ)。

 会場では社中の先輩方にたくさんお会いする。

 まずは先生の「弱法師」。事前に先生からこの曲のねじれ加減を伺っているので、その複雑なニュアンスの表現に見入りつつ、興が乗った俊徳丸が中之舞を舞う、そして人にぶつかったりしてうまく舞えないその感じ、父高安通俊のエゴみたいなものが色々と伝わってきて、感動というか不思議な気持ちになる。これが能のすごいところだ。ハリウッド映画のようなどっかーん以上みたいなあっけらかんとした単純さはない。微妙な感情のアヤ、運命の行き違いが様式化された身振りと謡で抽象的に示される。面白すぎる。

 狂言「萩大名」をはさんで、要先生の「黒塚」。前にも書いたが、「黒塚」は自分が一串間神社御神能で勤めることが分かっているので、どこが大変そうなところなのか、等々、通常の鑑賞では考えないことまで考えてつつ見る。なるほど、糸車、やっぱり難しい、作り物との位置関係、謡等々、自分にできるのか、というかやるんでしょ!とやる気にはなったが、いやはやハードルは高そうな気もしてきた。精進あるのみ。

 公演終了後、お惣菜組とシャンパン組に別れ、といってもシャンパン組は私一人ではあるが、受取に向かう。お店の人がいいかんじのリボンをつけてくれてラッピングしてくれていた、それもサービス。嬉しい心配りにほっこりする。惣菜組と合流して、さらに駅で先生と合流して、帰りのひたち号へ。先生にお付き合いしてグリーンを奢ったのだが、日立能に出演された先生方の多くがこのグリーン車に乗っていたので、おのずと声はちいさく、そして当たり障りのない話をしつつ、シャンパンを抜栓して、先生の誕生日「イブ」を御祝する。先生も喜んでくださったようで弟子としては望外の喜びである。

 東京到着後、五反田(笑、いつもと同じじゃん)に出て、「う福」という鰻串と焼鳥が食べられるお店へ。

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 ここもなかなか良かった。金曜後席のオプションの一つになりえそうな感じ。

 ということで、楽しい時間はあっという間に過ぎる。

 今日も一日終了。