BearLog PART2

暇な中年の独り言です

10月17日 東京都庁からの吉祥寺薪能

 今日は一日有給休暇。ということで、朝一番ジムへ行き、追い込んだつもり笑 帰ってきてからシャワー浴びたりして、パスポートを作るべく東京都庁へ。京王線降りてから旅券課まで遠回りしちゃったみたいでアホだなあ、実は今日は道を間違える日らしい(詳細は後述)。とはいえ、何度か行ったことがある場所へ行くのを毎回間違えるってのはどうよ、やっぱり痴呆が入ってきているのかもしれないと一人焦る。

 パスポートの申請は順調。なんか受付をしてくれた人もみな優しいし、間違えてしまったところも「今待っている人もいないので、今ここで直しちゃいましょう」と言って、その場で直してくれるし、そもそも前のパスポートをたぶん半年くらい前に無くしてしまっているのだが、そこについても手続的にはスムーズで、すぐに自分の以前の旅券番号を検索してくれたり。さすがにサービスとして洗練されてきている印象。

 終わった後、直ぐ側の都庁内レストラン街にあった赤坂長坂更科本店でもり2枚で昼食。十分に美味しい。しかもPayPayで払えたし。

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 そしてやはり丹下健三は偉大だなあと思う都庁舎である。

 いったん帰宅して少々休憩(=昼寝)。

 夕方は友人といっしょに吉祥寺の薪能を見に行く予定になっているのだ。実は井の頭沿線に住んでもう何十年にもなるのだが、この吉祥寺薪能へお伺いするのは何と初めてのことであった。

 今年の薪能は「小袖曽我」である。一緒に行った友人は小学校の能楽教室いらいの鑑賞になるので、そんなに長くもなく筋を追いやすい「小袖曽我」はちょうどいいのではないかと思われた。

 会場は全席完売をうたっているだけに大盛況。年齢層は高め、女性比率高め、外国人の方も少々いらっしゃる。薪能にお決まりの「火入れの儀」の前に吉祥寺商工会議所会頭、武蔵野市副市長等々お歴々のご挨拶が続く。しかし出演する能楽師の名前くらいちゃんと覚えておこうね、と一言だけ苦言(私が言うことではないが)。

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 狂言の解説が終わり、火入の儀が終わり、観世ご宗家の「野宮」の仕舞。実はご宗家の舞を実際に拝見するのは初めて(テレビではあるのだが)。その後、狂言「樋の酒」、野村万作、萬斎の親子共演。息のあったいいかんじ。

 15分の休憩を挟んで「小袖曽我」。この曲については喜多流で以前見たことがあるし、話も分かりやすい。

 十郎を観世三郎太、五郎を関根祥丸、お兄さんの方が実年齢が下というのも不思議な話だが、まあそりゃ別。

 そして大鼓は亀井広忠。最近、関根祥丸けっこう好きかも。ということで一度は自分もやってみたい相舞の男舞、若々しさ全開でなかなかよい。若いってチカラだなあと思う今日このごろ、

 友人は「あの大鼓の人すごいですねえ。音の粒が全部しっかり揃ってる」と亀井広忠さんの音にいたく感服していた。友人はセミプロ(ってかプロ)のピアニストだから音にはうるさいわけで、分野は違えどもわかる人にはわかるのだなあと今更ながらに気付かされる。

 終わった後は「トスカーナ吉祥寺店」で晩ごはん。何度も行っているはずなのにどういうわけか毎回微妙に間違う。今回も間違った汗 鬼門なんだろうか。

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 ゴルフ帰りの友人の奥様も合流して三人で夕食。話題は多岐にわたりなかなか楽しかった。そもそも奥様とは、大昔にうちの娘が小学校お受験で「こぐま会」に通っていた頃送迎で何度かお会いしたことがあるのだが、それ以降とんとご無沙汰してしまっていたのでもう十年ぶりくらいだろうか。お元気でお変わりなく何よりであった。

 そう言えば友人御夫婦は軽井沢の千ヶ滝に別荘をご購入されたとのこと。奇しくも父が持っていた山荘の上の方だということがわかり、ひとしきり千ヶ滝談義。荒木酒店、ハレルニテラス、ブレストンコート等々。あのへんも随分と変わったみたいである。

 以前にも書いたような気がするが、父が存命のときに軽井沢の土地建物を売却する決断をしたわけだが、結局我が家は誰もゴルフもテニスもしないし、もはや自分も自転車に乗らなくなったので、行く日数に比べて維持コストが高かろうということがその理由だった。まあ妥当な決断だったかと思われる。

 そう言えばあのへんに大量にあった山栗たちはどうなっただろうか。子供の頃、いがを割って大量の山栗をとって帰ったものだ。山栗なので、少し小ぶりなのだが、味はなかなかだったような気がする。

 それはともかく話は色々と広がりつつ面白かったので、今度は薪能ではなく、能楽堂でご一緒したいものである。