BearLog PART2

暇な中年の独り言です

恐るべき予言というか何と言うか

 言わずと知れた「攻殻機動隊SAC 2nd GIG」である。 

第1話 再起動 REEMBODY

第1話 再起動 REEMBODY

  • 発売日: 2016/08/05
  • メディア: Prime Video
 

  この中で「米帝」という言葉が出てくるのをご存知だろうか?(正確に言うと、2nd GIGの前作「SAC The Laughing a Man」にも出てくるのだが。

 より効果的に「米帝」という言葉が使われるのは2nd GIGの方である。「アップルシード」も同様な設定になっているらしいのだが、私はアップルシード未見のため、それについてはコメントできる立場にはない。悪しからず。

 以下「米帝」という設定については、私がグダグダと説明するよりも下記のWikipediaのリンクを見てもらったほうが早いので、リンクを貼っておく。

ja.wikipedia.org

 要するにそう近くもないけど遠くもない近未来、アメリカは3つに分裂しているという設定が使われいるというわけ。この設定が、今回のアメリカ大統領選を象徴しているようで、あまりにも興味深かったので、ちょっと備忘録的にこちらに書いてみた。

 リベラルな東西海岸、そして中部、そして南部が「覇権主義の傾向があり軍需産業や保守派によって構成されている」とのことで、何とも今我々の目の前で起こっている米国の分断を早くも予見していたのではあるまいか。そしてこのWikiにも掲載されている3つの米国の領土を見てみると、何となくバイデンv.s.トランプの州取り合戦の図に見えてこないか?!

 ということで、士郎正宗押井守神山健治、といったクリエイターの想像力に現実が近付いてしまったというか、何というか。

 ここで唐突に、私はマルクスが「ルイ・ボナパルトブリュメール18日」の冒頭を思い出すわけだ。「歴史は2度繰り返す。1度目は悲劇として、2度目は喜劇として」ってやつだ。

  もはや世界はその歴史のレースを何周もしており、すべての出来事は喜劇としてしか現れない、ということなのか。と、アメリカ大統領選の報道を見ながら、ふと思うのだった。