BearLog PART2

暇な中年の独り言です

12月13日 13日の金曜日というのは良い日だった

 朝9時〜10時半まで2件の社内ミーティング。10時半〜はLP出資をしてくださっている方々にJ-Kiss型新株予約権の勉強会の講師を同僚といっしょに勤める。もっともほとんどの部分は同僚が話してくれたわけで、自分は楽ちんさせていただいたのだが笑

 午後一番、黒鳥社(友人が社長を勤めている出版社)へお邪魔して、昔から尊敬していた元WIRED編集長の若林恵氏にお目にかかる。@虎ノ門オフィス。Say Hello的なかんじではあったが、刺激的な会話がたくさんあって本当に面白かった。話は多岐にわたったのだが、印象に残ったものをいくつか。

  1. 彼は最近中国を視察してきたそうで、まずは中国の話。中国ではミドルウェアというかプラットフォームというかエンジン(車のではないよ)専業の会社があって、その下にUI/UX的な一般消費者にサービスを提供する会社がぶら下がる形になってきている。要するにAIエンジンはとにかく優秀なAIエンジンを作ることだけに集中しているわけで、産業構造的に言えば垂直統合を目指しているヒトたちよりも効率がいいのではないか。同様に中国では産業向けのインターネットと消費者向けのインターネットを明確に分別して考えている。
  2. データといっても人々の「属性データ」と「行動データ」は違う。欧米人や日本人はデータというとどうしても「属性データ」を思っていまい、個人を同定するものとして捉えがちだが、個人を「行動データの束」として考えてみると、人間のアイデンティティに別に見方を与えてくれるのでは? そして属性データではなく、行動データを事業者に与えることによってそれがUIに反映されるとしたら、それは属性データからくるアイデンティティの話とは別に考えるほうがよい。
  3. この数十年間で欧米は金融資本主義にシフトしていく中、実体経済の空いたスペースを埋めたのは中国、という整理になるだろう。しかし日本は金融資本主義にシフトすることもできず、得意だったモノづくりは衰退の一途を辿っている。いったいどうするんだろう?
  4. イーロン・マスクって気が狂っているけど、彼はそもそも南アフリカのヒトだ。だから彼の行動をアメリカ的と考えてはいけない。そもそも自分が作ったものってあんまりなくて、ほとんどがベースを買ってきたところから始まっている。イーロンを南アフリカと考えれば中国をはじめ、もはや技術の最先端はBRICKSにあるのではないか。

 もちろんこれだけではなく、非常に興味深い話が色々あったのだが、割愛(笑。自分は彼に対して自分が属する未公開株投資の世界(人々はこれをスタートアップ投資とよぶのだが)が劣化しており、劣化するとともに産業として認められてきていることに対する不満を述べた笑 だってそうでしょ、自分はなんでスタートアップ界隈に身を投じたかといえば、それこそレジェンド赤浦さんみたいに「第二のソニーはホンダやトヨタをつくりたかった」なんて高邁な理想や野望の話にはまったく興味がなく、資本主義をハッキングしてみたかっただけなんだから笑 要するに産業として認められた瞬間に自分の関心はなくなってしまうわけなのだ。資本主義をハッキングするにはやはりハッキングできるだけの資本主義の「辺境」にもう一度おもむかなければならないわけだ。産業構造の中に取り込まれてしまってはハッキングも何もない笑 資本主義のど真ん中で粋がって裸足でドライビングシューズを吐いてみても、自分としては何も楽しいことはない。

 ということで楽しい2時間弱を過ごし、なんか色々と今後につながるといいなあと思いつつ、オフィスを辞した。その足で近くのタリーズに陣取り、某投資先の取締役会にオンライン参加。なんか色々と面倒くさいというか何と言うか。ノーコメント笑

 その後で、品川のオイスターバーにて同僚との宴会があったから、虎ノ門から銀座線で新橋に出ようと思って地下に入ったところ、銀行時代に同じセクションで働いていた後輩の方にお会いする。なんとびっくり、品川へ行くにはまだ余裕があったので、せっかくなのでビール一杯でも、ということで新橋の適当なところでビール一杯。

 お互いにちょうど仕事の面でシフトチェンジの時期だということで、おやまあ偶然だね、ということで今後なんか一緒に仕事できたらいいね、というかんじ。来年早々に共通の先輩を入れて三人で新年会をやろうねという話になった。

 そう言えば新橋にはピーポくんとピーポちゃんがいた。なんでだろう。そう言えば朝、久我山駅にもいたような気がする。巡業の日なんだろうか笑

 そして長らく楽しみにしていた勤務先の有志の「磯の会」。これは北海道好きの同僚が生牡蠣を食べたことないというので、北海道好きならば生牡蠣に挑戦しなければだめでしょ、ということで彼女に生牡蠣を試してもらうために開催する宴会なのだ。

 場所は先に述べてようにアトレ品川のオイスターバー。

oysterbartokyo.com

 厚岸の牡蠣と厚岸のブランド牡蠣「かきえもん」をいただき、カキフライ、NYスタイルフライ、ソフトシェルクラブ、サラダにタラバガニピラフ等々で大満足。酒はミュスカデにシャブリ。もう脳みそ溶けそうだよ笑

 もう泣くよね。

 そして店内にはクリスマスツリーも。

 2時間制だったので、20時には終了。みんなはもう一軒行ったかんじだったが、自分は夕方に娘からLINEが入り、「数学教えて」と言われていたので早々に帰宅。9時に家に着いたが、娘がちょうど風呂に入っており彼女が風呂から出てきた10時に勉強開始。数学の多項式を教える。1時間くらいみっちりやったかな。なかなか。

 今日は良い一日だったなあと思いつつ、11時に就寝。

 何だか気力が漲ってくるかんじ。そうでなきゃね笑