BearLog PART2

暇な中年の独り言です

12月18日 久しぶりに投資委員会

 午前中、会社のオンライン会議をサボらせてもらって、実家の不動産売却のお手伝いということで、不動産屋さんの話を母と一緒に聞く。実家は駅から歩いて5分くらいということで利便性はこの上なく良いのだが、幸か不幸か典型的な旗状地。しかも比較的地積が大きいときているので、個人相手ですぐに売却できるというかんじではなさそうなので、業者さんに売ることになりそうで、当たり前の話だが、業者さんに売れば価格的には少し下がるわけで、勿体ないなあと思いつつ、仕方ないなあと現実を受け入れることになりそう。

 午後は出社して、久しぶりに一人案件を投資委員会に上程。一人案件とはいうものの、追加投資だから新規投資よりは工数がかからないのが実態だが、いかんせん加齢により作業効率は落ちているので、資料作成、調査等々時間がかかった。情けなや。

 無事決裁がおりて晴れて追加投資がで可能になったので、まあよしとしたいが、パワーポイントの資料にいくつかタイポがあったのは許してもらいたい汗

 その後インターンの学生と来年について話をし、9月にjoinしてくれた社員の方と1on1でcatchup。双方ともなかなかおもしろいお話ができたので、ちょうどよかった。

 そのときに色々と自分でここ最近考えていることをいくつかお話した。我ながら一人でブチブチと考えていたことが、対話をきっかけに言語化されてしまったので、それを忘れないようにこちらに書き留めておくこととしたい笑 外部脳。

  1. 自分が今いちばん関心があるのは、資本主義という社会システムのアップデートである。
  2. (正しいかどうかはしらんが)大航海時代を資本主義V1,0とすると蒸気機関による産業革命(動力革命)は資本主義V2,0、90年代末から2000年代にかけてのインターネットによるICT浸透は資本主義V3.0とするならば、今はまさにV3.0をV4.0へアップデート中なのではないか。
  3. 資本主義のアップデートについては、「こうなるべき」というゴールから逆算してはいけないと思う。というのも、ゴールを設定してしまうとそのゴールへの仮定が宗教的になってしまったり、柔軟性を欠いた原理主義を産んでしまったりするから。
  4. よって自分は一つ一つの投資案件で一歩一歩進めていくしかない。要するに自分のざくっとした世界観、価値観を表現してくれる案件をひとつずつ積み上げていき、それぞれの案件が成功してもらえるような支援を全力?(ほんとか)でやる。
  5. そのときに想定される方針というのは、(1)超絶巨大な新しいまだ見ぬ市場を作ってしまうことによって資本主義というシステムを揺さぶる、か、(2)資本主義のシステムをハッキングしてしまうような面白すぎるテクノロジーやテクノロジーを利用したサービス、この二つのどちらか、もしくはその双方を兼ね備えるものに厳選する。
  6. よってClimate Techだのインパクト投資だの、そういう分野についてはそれが目的ではなく、ひとつの分野として上記の条件を満たすための手段でしかない。
  7. 基本的にはマルクス曰くの「存在は意識を規定する」は正しくて、要するにテクノロジー等で規定される存在の有り様が意識を規定するという単純な事実を忘れてはいけない。要するにテクノロジーによってしか社会システムは変わらない。テクノロジーだけが社会を上書きできる。
  8. 順番が色々と入り食っているが、自分にとってのテクノロジーとは、「ヒトの機能を肉体的もしくは精神的に拡張する外延的なもの」と再定義する。
  9. テクノロジーと言うとハードな感じがするが、ソフト的なテクノロジーも当然有り得るわけで、自分はソフトとして供給されるコンテンツをテクノロジーと呼ぶことを否定しない。マルクス的に言うと文化的営為として上部構造に帰属するように思われる宗教や一部の文化的営為についても十分にテクノロジーと考えることはできるはず。

 というかんじでいくか、と何となく考えがまとまってきた。悪い話ではない。結局、我々の仕事は「アノマリー」を探すことに尽きるのであって、結局「アノマリー」とはシステム内の「異物」のようなものだろう。その「異物」がシステム全体を揺すぶり、そしてシステム全体を上書きしアップデートしていく。

 ここで重要なのは「アノマリー」は意図的に生み出されるわけではないということだ。その萌芽を見落とさず、システム全体を上書きしていく可能性のある「アノマリー」を発見していくことが自分に課せられたことなのではなかろうか、と珍しく大上段に振りかぶってみる。

 と、ここまで書いてきて赤面www