BearLog PART2

暇な中年の独り言です

子供向けイベント雑考

 昨日、娘と二人で、とある子供向けのイベント運営団体主催の「田植え」体験イベントに参加してきた。娘はとても喜んで嬉々として田植をしていたから、そこについては大成功だと言える。ただ、疲れたのか、帰りのバスの車内で鼻血を出してしまったのがご愛嬌と言えばご愛嬌ではあるが。

 実は、我が娘の田植え体験は通算これで3度目である。だから、手慣れたものだ。苗を手早く掴んでさっと水田に刺す。刺したら、前に進む。他の子供たちが、「蛙だ〜!」とか、「どろどろ〜!」とか言って騒いでいるのを尻目に、淡々と手早く集中してやっていた。

 子供向けのイベントの主催者にも色々なタイプがある。
(1)子供が好きで好きでたまらないタイプ
(2)自分がやっていることを何とかして子供に伝えたいタイプ

 私が見る限り、大きく分けると上記の二つのアングルがあるのではないだろうか。(1)、(2)それぞれに「当てはまる(◯)」「当てはまらない(☓)」と2項あるから、全部で4パターンの子供向けイベント運営ヴィークルがあるわけだ。
 言うまでもないことだが、一番いいのは「(1)が◯、(2)が◯」というパターン。一番あり得ないのは、「(1)が☓、(2)が☓」というものだろうが、それは多分市中には存在しない(と信じたい)。

 で、昨日参加した団体については、「(1)が△(☓に近い)、(2)が◯」というパターンだった。しかも、「田植が好きで好きで仕方がなくて、どうしても稲作を子供に伝えたい」ということよりも、「子供に稲作を伝えているイケている自分が好き」というところが、どうにもビンビン伝わってきて、そこについてのみ、そこはかとない違和感を感じたのであった。
 それと言うのも、例えばバスの中。長時間移動の際にバスの中で子供を飽きさせないのも一つの大事なポイント。我が家が経験したいくつかのイベントでは、バスの中のイベントが周到に計画されていて、これから始まる活動のサマリーがあったり、そこで出会う可能性のある動植物に関してのクイズ形式のレクチャーがあったり、それはもう団体によって色々な形で考えぬかれているケースが多かった。
 昨日について言えば、そういった車中エンタメはなく、バス車内では延々とDVDを流す、というものだった。しかも「クレヨンしんちゃん」(笑)。まあ「クレヨンしんちゃん」の映画じたいは、私は初めて見たのでそれはそれで面白かったのだが、DVDに車中を仕切らせるというのは、ちょっともったいないような気がしたわけだ。
 等々。
 あ、ちなみに帰りの車中では、「Stand by me ドラえもん」と「ベイマックス」だったということを付け加えておこう(笑)。まあ、いいけど。ちなみに「ドラえもん」は面白くなかった。
 現地でも、色々な説明が地元の人等々からあったのだが、子供が容易に理解できる内容のものはほぼ皆無で、その説明内容については大きな「?」が付く。
 ただ、田植の様子をUstreamしたり、カメラで写真撮りまくったり、まあ、スポンサーへのご報告もあるんだろうから、仕方ないとはいえ、「連れて行った」というアリバイ作りをしているように見えなくもなかった。「記録」や「中継」って、参加者の子供にとってはどうでもいいことだから、そこの工数をかけることは参加者目線で考えれば、あまり意味が無い。

 ま、色々ブツブツ言ってしまったけど、でも娘が楽しんでいたからよしとしたい。ただ、次回以降、この団体のイベントへの参加はちょっと考えてしまうだろうなあ。

 自分が娘に接する態度もそうなっていないか、もう一度考えなおしてみよう。自戒の念をこめつつ、ここで止めておく。