特効薬

　今の会社では、どういうわけか、ある種の部屋が私ごときに与えられており（それは事実上、デッドスペースを改造したものにすぎないのだが）、一人で考え事をすることがおいそれと多くなる。そもそも、今のところほぼ一人チームなので、あまり人から相談を受けることも、指示を出すこともないので、さらに一人で考える時間が増えてくる。その分、落ち着いてじっくり考えられるのはいいのだが、人とコミュニケーションをとらないで考えているといっても、思考のスピードが速くなっているというわけではなさそうだ。やはり、他人の頭を使って考えていくことの方が自分は得意なのだなあと実感していたりする。
　人の頭脳は生まれながらに完結しているわけではなく、他の人の脳と言語もしくはそれ以外のbondingによって、つながっているのだなあというのが最近の実感。ただ、あまりに人とつながりすぎては、すごくクリエイティブな発想も出てこないような気もするし、何事もバランスなんだなあと当たり前のことに気付くのであった。
　帰宅してから、ちょっと疲れ気味であったので（大して仕事もしていないのに贅沢な身分だ）、早めに就寝。能率の上がらないときは、基本的には直ぐ寝るに限るのだ。これぞまさに万病に効く特効薬なのだ。