BearLog PART2

暇な中年の独り言です

 府中

 なかなか行く暇がとれなさそうなので、午前中何の予定も入っていないことをいいことに、府中の運転免許試験場まで行って免許の更新をしてきた。
 実は、娘が産まれてからの1年ちょっとでどういうわけか2回も些細な違反をしていることもあり、今回の区分はブルー免許で、違反者扱い。ということで、2時間の講習がおまけでついてきた。何だかんだと準備をして、8時過ぎくらいに家を出て、府中へ。印紙を買ったり、視力検査等々をして、9時10分より、いよいよ長尺の講習。講師の人の話が上手だったこともあり、意外とすぐに終わってしまったという印象。
 とはいうものの。
 酒気帯び含めて、厳罰化がいよいよ進んできているなあという印象を強くもった。厳罰化による抑止効果を講師の人は強調していたが、しかしどうなんだろう? こうやって日常的な、ある種の「常識」で大人の解決が出来るはずの部分に、国家権力が強硬に介入することは、個人的には強い拒否感を持ってしまう。
 犯罪や酒気帯び運転、無謀な運転がいけないということは分かる。しかし、それらを列挙して、あれもだめ、これもだめ、やったら罰、みたいなことをしていっても、きりがない。確かに目先の抑止効果はあるかもしれないが、長期的にみると、日本の民度を押し下げてしまうのではないか?という危機感を強く抱いた。厳罰化ということは、禁止事項を列挙することと同値であり、それは幼児の躾けみたいなものだと思うのだ。だとすると、禁止事項に列挙されていないものは大手を振ってまかり通り、そしてそれが犯罪だと認知されると新たに禁止事項として追加される……。まさに躾けと同じだ。
 菊地成孔が最新の著作の中で、映像や音楽がメディアとして機能することにより、我々が幼児化しているというようなことを述べていたが、法制度の面でも、幼児化への対応が進んでいると言うことか。
 幼児化とソフトなネットワークによる包含、そしてそこから逸脱するモノへの厳しい制裁……。
 日本はできの悪いSFのようなループに入りつつあるような……って気のせいかw
 午後、出社してミーティングをひとつこなして帰宅。