- 作者: 岩城宏之
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2005/08/01
- メディア: 文庫
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「教育」
という二文字があると思わず買ってしまうシリーズ第二弾。特に音楽系には滅法弱いです。これもその一環です。
恐怖の初演魔岩城先生、好きだったなあ。あの情熱たっぷりの指揮っぷりが何とも良い味を出していたのを思い出します。
それはともかく、本書ですが、これも「千住家の教育白書」同様、耳に痛い言葉が多く、非常に勉強になりました。
何と言っても、音楽は遊びなんだというところが何度も協調されています。
楽しくなければ音楽ではないということで、親としては子供にもきちんと音楽の楽しみを伝えていかなければならないというところ。ここ非常に重要ですよね。
娘と一緒にヴァイオリンを弾いていて、彼女が真面目にやらないと怒りたくなってしまう自分ですが、それはやはり逆効果なんだと思いながらも、ついつい声が大きくなってしまう……。そういうところを強く戒められた感じがします。本書読了後、不真面目になってしまうのは、やはり楽しくないから、なんだと思ったわけです。で、大反省で方向転換。
なるべく声を大きくしないように、起こらないようして、娘の関心を引くべく、彼女の「子狐」に合わせて踊ってみるようにしましたwww あと、汚い音や外れた音だと「バカ狐がきた」「爺狐が出たなあ。この曲は『小狐』なんだから、もっと元気よく」などというと、娘がニコニコ笑うので、この調子でいくか〜と最近は頑張っています。
自分も含めてですが、もっと綺麗な音で上手に弾きたい、綺麗な音で上手に弾けたら、楽しいから……。それだけを目標にしばらくは、娘を笑かしながら一緒に練習しよう……と誓わされた本でありました。
平易な言葉と深い含蓄。
私にとっては目からウロコの名著でした。岩城先生、ありがとう。というかんじです。