BearLog PART2

暇な中年の独り言です

4月14日 春季大会総括

 ここ数年春季大会では舞囃子をしていないので、あくまでも御神能へのリハーサルというかんじで参加させて頂いているという事実はあるものの、社中の方々が舞囃子を出されるのでそれを見るのがなかなかの楽しみ。後で聞いた話なのだが、会社の方々も何人かが見に来てくださったということで、この場を借りて熱く御礼申し上げます。これがきっかけに少しでも能楽に関心を持っていただければ望外の喜びです。何卒よろしくお願い致します。

 舞囃子はどの方もすごくきっちり仕上げられていて本当に見ごたえがあった。そして最後には会社の同僚かつ姉弟子が「葵の上」を勤めたのだが、これはなかなか凄かった。見応えありありで、彼女の努力が忍ばれる。いやあ素晴らしい。

 自分は「花月」クセ、素謡、「網ノ段」連調と3つ。15時には終わってしまう。「花月」クセは「さあっと捨ててさ候はば」のところの足拍子が微妙にずれたのだが、これは自分があまりにも持ち謡になれてしまっていたからかもしれない。「さあっ」のところが持ち謡だと「さあああっと」くらいに伸びるからそれが身体に染み付いていたということか。いや待てよ、「捨てて」のところをきちんと聞いていなかったということに尽きるのだな、きっと。要するに言葉をきちんと聞け、という御託宣を得たということだ。落ち着いて詞章を聞くということ。本番前に向けてよい指摘となる。

 打ち上げは目黒の香港園に移動。美味しいのはいいのだが、どうもインフレの影響か、昔よりもアレなかんじになっている。

 二次会は近くの鳥貴族。打ち上げであると同時に自分にとっては御神能へのキックオフというかんじだ。

 精進精進。

4月13日 会に備えて髪の毛を切りに行く

 4月から11時半という時間に変更になったヴァイオリンのレッスンへ。ずいぶんと久しぶりにレッスンして頂くことになってしまった。引き続きプレイエルのデュオ2番第2楽章の重音地獄。そして第3楽章の前半半分。第3楽章は比較的弾きやすくてありがたい。

 その後比較的効率的に水回りの掃除をしてから髪の毛を切ってもらいにboy atticへ。髪型は現状維持。いつもだったら夏が近付くからそろそろベリーショートにするのだが、昨年同様坂本龍一トリビュートの白髪ツーブロックを継続。まあしばらくはこれでいいかな。

 帰って来てから、先生の「花月」のDVDを観ながら「花月」の稽古。そして抜けたところ、コケたところを最後チェック。一回やるともう疲れてしまうけど、これを何度も何度もやらないといけないんだろうな。

 明日は明生会。精進精進。

4月12日 桃花祭前の事実上最後の稽古か

 4月14日は明生会、そして18日は御神能だから、今日金曜日が事実上御神能前の最後の稽古になる。とはいうものの、17日には観世流の舞台が終わった後で稽古をつけて頂き、18日早朝にも稽古をつけて頂くことはなっているので、最後ではないのだが、落ち着いて稽古できるのは最後と言えば最後か。

 ということで、気合を入れて望んだ稽古。通しでやらせて頂く。反省点はいくつかある。

  1. 謡のスピード。思いの外早くなってしまうところがあるので、そこはシテなんだからたっぷり歌うことを心がけよう。
  2. 曲舞が終わった後、うっかり扇を閉じるのを忘れていた。まずいまずい。終わったらさらさらと閉じよう。
  3. 「富士の高嶺に〜」のところ、左向いて座って右向いて座って、最後に後ろ進み回って座るところ。ちょっとふらついた。

 それ以外は自分としては今自分にできることを全部やれたような気がする。多分今の感じではこれ以上は無理なのではないかなあなんて思ったりする。

 そのあと無本で「花月」のサシのちょっと前のシテ謡から。細かいところの言葉を間違えてしまうからもっとしっかり頭に刻み込まないと。

 最後に18日明生会でまわせて頂く「花月」の曲舞を観て頂く。そのときに「富士の高嶺に」のところで前述の3に関するところでご指摘頂く。チャカチャカーとやろうとしているからよろつくのだということ。つまり、ひとつひとつの動作が終わるごとにきちっと基本の構えに戻って(先生はこれを原状復帰と呼んでいる)確認をすることを怠るからよろつくのだと。

 最高のご指摘を頂いたと考える。ひとつひとつの動作をサラサラやろうと思ったとしてもひとつひとの動作の切れ目で確実に素早く確認すべきことを確認して先に進まない限り、どこかでもたつく。ヘタを打つ。

 本番に向かって気が引きします思いだ。

 最後の一瞬まで精進精進。