BearLog PART2

暇な中年の独り言です

4月12日 桃花祭前の事実上最後の稽古か

 4月14日は明生会、そして18日は御神能だから、今日金曜日が事実上御神能前の最後の稽古になる。とはいうものの、17日には観世流の舞台が終わった後で稽古をつけて頂き、18日早朝にも稽古をつけて頂くことはなっているので、最後ではないのだが、落ち着いて稽古できるのは最後と言えば最後か。

 ということで、気合を入れて望んだ稽古。通しでやらせて頂く。反省点はいくつかある。

  1. 謡のスピード。思いの外早くなってしまうところがあるので、そこはシテなんだからたっぷり歌うことを心がけよう。
  2. 曲舞が終わった後、うっかり扇を閉じるのを忘れていた。まずいまずい。終わったらさらさらと閉じよう。
  3. 「富士の高嶺に〜」のところ、左向いて座って右向いて座って、最後に後ろ進み回って座るところ。ちょっとふらついた。

 それ以外は自分としては今自分にできることを全部やれたような気がする。多分今の感じではこれ以上は無理なのではないかなあなんて思ったりする。

 そのあと無本で「花月」のサシのちょっと前のシテ謡から。細かいところの言葉を間違えてしまうからもっとしっかり頭に刻み込まないと。

 最後に18日明生会でまわせて頂く「花月」の曲舞を観て頂く。そのときに「富士の高嶺に」のところで前述の3に関するところでご指摘頂く。チャカチャカーとやろうとしているからよろつくのだということ。つまり、ひとつひとつの動作が終わるごとにきちっと基本の構えに戻って(先生はこれを原状復帰と呼んでいる)確認をすることを怠るからよろつくのだと。

 最高のご指摘を頂いたと考える。ひとつひとつの動作をサラサラやろうと思ったとしてもひとつひとの動作の切れ目で確実に素早く確認すべきことを確認して先に進まない限り、どこかでもたつく。ヘタを打つ。

 本番に向かって気が引きします思いだ。

 最後の一瞬まで精進精進。