BearLog PART2

暇な中年の独り言です

 バリ島旅行記 その一

 日程をバックデートでやると最新のものをチェックしている方には見辛いかなあと思い、今日付けでエントリーすることにしました。

 7月1日に披露宴が終了してから、翌朝の飛行機でバリ島へハネムーン(恥ずかし)へ行ったわけです。
 そもそも、私は個人的にあまり旅行という趣味を持っているわけではなく、社会人になって出張以外で海外へ行ったのは、初めてに近いくらいで、それに加えて、アジア諸国への旅行が、昨年行った台湾への出張以外にはないという、極めて貧相なトラベラーなので、今回も「新婚」という状況が背中を押してくれなければ、自ら「行こう」とは言わなかったかもしれません(汗)
 それに対して、妻は非常に旅行好きで、しかもアジアリゾート好きときており、今回の旅行についても、妻がほとんどすべての手配をしてくれたということもこれあり、お尻の重い、私めも旅立つ決意ができたという次第であります(汗)。

 さて、7月2日に成田を発ち、同日の午後6時過ぎくらいにデンパサールに到着、そのまま旅行社で手配してくれた車に乗り、ウブドまで。
 そうそう、今回の旅行についてなのですが、皆様ご存じの通り、バリと言えば、海側の印象が強いかと思いますが、私たちはウブドというちょうどバリ島の真ん中あたりにある場所で全日程を費やすという暴挙に出たわけで、滞在中、現地の人から「海は行ったのか?」といった質問を受け、「いやウブドだけだ」というと、おやせっかちな日本人のくせに珍しい〜みたいな顔をされることが非常に多かったです。それはそうと、そもそものんびりしたいという私の要望を妻が最大限受け入れてくれた選択なのではないかと思う次第であります。ありがとうね>>妻。

 宿ですが、「チェディ・クラブ」というところに五泊しました。ここだけです(苦笑) ほとんど旅行をしない私が言うのでは信憑性がないかと思うのですが、相当にいい思いをしました。この宿、相当に良かったです。良かった理由はいくつかあるのですが、順番に上げていきましょう。

  • ロケーション

 ウブドにはアユン川という川やその他いくつかの川が流れており、それらの川にそって大変きれいな渓谷がつつつと並んでいます。ウブドの高級ホテルの多くは、そのアユン川沿いの渓谷の景観を生かす形で建てられるケースが多いです。後で述べますが、フォーシーズンズにしても、マヤウブドにしても、アマンダリにしても、似たり寄ったりです。
 しかし、このチェディ・クラブは、大胆にも田んぼの真ん中に存在しています。そもそもはインドネシアの高名な建築家の私邸をホテルに改装したらしく、そのあたりが、そもそもリゾートホテルとしての景観をベースに立地を考えているホテルとはちょっと違っているところかもしれません。
 それはそうと、この田んぼの真ん中にあるというロケーションは、それはそれで大変にいいものです。私たち夫婦が泊まったヴィラからも、農作業をしている人がちらちら見えたりして、それはそれは日本の何十年前もこうだったのだろうなあと思わせる、やはりコメを作る民族に共通の「何か」が不思議な温かみと懐かしさを感じさせてくれます。これ、二重丸でした。

  • Butler制

 今ではどこの高級リゾートホテルでも当たり前のサービスなのかもしれませんが、選任のButlerさんが一人ついて、アクティビティの相談、レストランのブッキング、車の手配から、何から何までお任せできました。そもそも現地のレストランの予約なんてなかなか面倒臭いものですが、そういう手間がまったくかからず、これも非常に重宝しました。
 私たちの担当をしてくれたButlerさんはまだ二十代前半と思われる若い女性でしたが、非常にきめ細やかなサービスを提供してくれて、なかなか満足度が高かったです。市内のマーケットを見たいと言えば、ちゃんと案内もしてくれるし、非常に良かったです。ただ、同じサービスを日本でうけようとしたら、大変なコストになるのではないかと思い、そのところだけが、通貨価値の差分とはいえ、いいのかどうかちょっと悩みました(苦笑) まあ、変な話ですが、どこへ消えていくか分からない政府のODAよりも、気に入ったサービスなり物にきちんとお金を落としていくのも、立派な国際活動だと開き直ることにしました。

  • 設備

 インテリアは「バリだ!」と現地を主張しているものでもなく、かといってモダンモダンしているものでもなく、ちょうどいい塩梅で、非常にくつろげました。また、そもそもが私邸だったということもこれあり、庭がなかなか美しいのです。あちらこちらに池があり、その池には蓮が花を咲かせており、朝などは散歩するだけでもけっこう楽しい思いができました。
 また、周囲が田んぼなので、夜になるとたくさんというわけではないのですが、蛍が飛ぶのです。これがまたなかなかよい。特にレストランからは、ふわふわと蛍の光が眼前を漂う光景を見ることが出来ます。これもまた、日本人にとっては、なかなか風流に見えたりするわけです。

 とまあ、旅行嫌いの私が言うのも何ですが、宿には恵まれました。

 今日はここまでで(^^)