「鉄コン筋クリート」の中に、昔の宝町を懐かしむ回顧主義のヤクザ幹部という設定の「スズキさん」なるキャラが出てくる。
「こんな街になっちゃったのね、トホホ」（かな？ うろ覚えすまんです）というのは、私の中では名台詞であったりするのだが、ここ最近、自分がスズキさん化しているような気がしていて、それに気付いてしまった以上は、どうにも気持ちが悪い。
「スズキさん」という松本大洋が捏造したキャラは大好きなのだが、スズキさんの立ち位置に自分が近いことを気付いた瞬間というのは、どうやらジーンズのジッパーが開いていたことに気付いたときの羞恥心に近いものがある。
トホホ。
