BearLog PART2

暇な中年の独り言です

 山形お墓参りツアー 続報

 さて。
 祖父が父の夢枕に立ったということに端を発した山形ツアーであるが、12時過ぎに東京駅を発車するつばさ号に乗車するところからスタートした。つばさ号東北新幹線の二階建て車両と連結されており、福島で分離するのだと言う。こうやって便数を稼ぐのだなと思って、不思議と関心した。
 赤湯駅に午後二時半くらいに到着。歳の離れた従姉妹が迎えに来てくれる。有り難いことだ。そのまま父の実家へ行く。父の実家には、「トラオ」という老猫が出入りしているのだが、この猫、どういうわけか隣の家の猫なんだそうだ。自分の飼い主の家よりも父の実家を気に入ってしまったらしく、玄関のところでえのんびりくつろぎ、みゃあみゃあと鳴いたりする。もう15歳なんだそうだ。ものすごい老猫、である。
 一息つくと、さっそくお墓参りをする。
 お墓は家の近くの畑の脇にあって、なかなか立派なお墓だ。お墓へ行く途中にサクランボとブドウの畑があって、収穫するには一週間ほど早いとはいうものの、父の実家のご厚意で、さっそくトレトレのサクランボを頂いてしまう。枝から直接とるのだから、新鮮この上ない。収穫期にはちょっと早いとはいえ、南向きの枝は既に真っ赤に熟しており、口に含んで歯を果肉に立てると、そりゃもう甘味と香りが口いっぱいに広がって、美味しいの何のって。とろけそうだ。
 ブドウはまだ豆粒みたいに小さいけれど、これが熟するのかと思うと、なかなか壮観だ。
 お墓参りをしてから、「御殿守」旅館に行き、さっそく風呂を浴びる。御殿守の風呂はなかなか良かった。ほのかに硫黄の匂いがして、小さい湯ノ花が風情を醸し出す。大きな石をくり貫いた湯船なんかがあったりして、本当に風呂は素晴らしい。
 夜は、従姉妹夫婦を交えての食事。何だか米沢牛尽くしのコースで、とにかく牛肉を食べまくった。胃もたれするくらいだ。

 のどかでよい。