BearLog PART2

暇な中年の独り言です

 一周年

 私たち夫婦が一緒になってから、ちょうど今日で一年が経った。この一年、色々なことがあったようでなかったようで、喧嘩もしたようで、しなかったようで、妻からすれば極楽とんぼのアホ亭主なんだと思うが、一年もよく一緒に暮らしてくれたものだと思う。本当に感謝、である。それに加えて(のろけに聞こえてしまうかもしれないが)、私の妻は、私が見る限り、なかなか可愛いので、そう言うと妻は怒るが、愛玩動物的な色彩もあり、妻はまったくもって信じてくれないのだが、私はかなり妻のことを愛している、と自ら思う。
 とまあ、一周年なのである。
 一周年という割りにはだらけた一日だった。朝、雨が降りそうだったので、自転車の練習に行くのを止める。そもそも、この時点で、今日のだらけぶりは明らかに予想されたものだった笑 半日ベッドで過ごしてしまったのだ。まあ、二人揃って疲れていたんだ、ということにしておいて下さい。それはともかく、一周年は水平なかんじで過ぎていくのだった苦笑
 夜は、一周年を記念して、久しぶりにパーク・ハイアットのニューヨークグリルでお食事。オープニングはシャンパンから。料理の方は、妻が、甘エビのパスタと米沢牛のステーキ。私の方は、ガスパチオ(もう夏はこいつに限る。私はガスパチオがあれば他の料理は何一ついらない、というくらいのガスパチオ好きだ)に、オージーのテンダーロインステーキ。をオーダー。それにチーズを挟んで、デザートは盛り合わせを二人でシェア。チーズケーキ(生クリームにベリーのコンポート添)、バニラアイスにキューウィのシャーベット、チョコレートムースにケーキ、それからライチのゼリー。それにデザートワインリースリングのさっぱりしたもの)。
 どれも美味しかったのだが、やっぱりステーキだよね。私は、ここ最近、歳のせいなのか、さしの入った和牛よりも、赤身赤身のオージーとかアメリカンな牛を塩を胡椒で食べるのをこよなく愛している。だって、その方がたくさん食べれるし、脂肪ではない、肉のタンパク質の旨味がそっくり出てくるような気がするから。ってな趣味から言えば、今日のセレクトはほぼ完璧。オージーの赤身肉をレアでそのまま頂く。一応フォンに赤ワインを入れたソースみたいなのもついてくるのだが、まったくもって使う必要なし! 肉の甘味だけで食べられる。ステーキってこれだよねえと当たり前の感動を素直に味わってしまった。あ〜、久しぶりにニューヨークの一流どころのステーキハウスの肉をたっぷり食べたいなあと41歳という歳を忘れて思いをはせる不健康な中年と化した私、であった。苦笑。
 それに加えて、特筆すべきはワイン。「ゲオリス」というカリフォルニアワインをオーダーしたのだが、これが絶品だった。ベルギーのお金持ちの移民が作っているというのだが、金にあかして、ペトリュスが使っている木のコピーをナパのさらに南の方のモントレーとかいうところ(ちょっと標高が高いらしい)で栽培し、醸造しているらしいのだが、これが美味しかった。ちなみにビンテージは2001年。メルロー独特のまるっとしたバランスの良さ、時が経つにつれてふくよかになり、そして複雑になっていくその様子は、なかなか圧巻だった。関係ないけど、ベルギーっていいと思うのだ。ビールに、ファッション(そりゃあ一着も持っていないけどマルタン・マルジェラは最高だよね)、エディ・メルクス。欧州の中心ではないけど、周縁でもない、その不思議なバランス感覚。ううむ、高校三年生のときに、ブラッセルへ一回いっただけなんだが、またベルギーに行ってみたくなった……というのは、ミーハーってことなのか。それはともかく、この「Georis」というワインが美味しいということを言いたいだけなんだが……。
 ってなかんじで、今帰宅。

 とはいえ、本当に一年間ありがとうね。我妻よ。これからも迷惑はかけると思うけど、そんなに酷く不幸せにはしないと思うので、よろしくお願いします。。。