BearLog PART2

暇な中年の独り言です

 「花と水」

花と水

花と水

 先日注文したものが届いた。遅ればせ、である。このデュオはたしか、菊地成孔のピットイン3デイズでもやっていたはずだが、今更ながらにスタジオ録音版を聞いてみるとなかなかまったり、すっきり、ゆったりで気持ちいい。「オレンジ色は彼女の色」などは、以前、ピットインで山下洋輔とのデュオでやっていたものを聞いたことがあるのだが、その演奏は山下の強靱なリズム感に支えられた力強いものだったが、本アルバムに収録されている南博とのバージョンはリリカルなフレージングが心地よい。
 勝手な素人考えを言うと、山下洋輔はその強靱なリズムにおいてブルーズだが、南博はそのリリカルで繊細なタッチにおいて、ブルーズな気がする。ブルーズ、まさにゆったりと浮遊するかんじ。
 それはともかく、「Blue in green」がすごく素敵。菊地の最初のトーンは、本家マイルス同様ぞくっとさせられる。
 全編通して、繰り返しになるが、まったり、すっきり、ゆったり、で気持ちいい。何だか慌ただしく過ぎていく日常で、自分を取り戻すためにしばらくはヘビーローテーションになりそうだ。