BearLog PART2

暇な中年の独り言です

ここ最近の絵本

 ここ最近、よく夜読み聞かせている絵本について。



 これ、この前、妻と娘が紀伊国屋ホールでプークが演じたものを観てきたばかり。その会場で作者にサインしていただいた貴重な本。とはいえ、娘はその稀少性をあまり理解していない。絵のカット割りがクロサワ映画みたいに斬新で、親としてはそっちの方に眼がいってしまう。勧善懲悪の娯楽絵本。プークがどう演出したか(しかも演出は早川さん!)、非常に関心大。妻によれば、極め付きのエンタメだったそうだが。。。


いいからいいから

いいからいいから


 長谷川さんの絵本。何事にも動ぜす、「ま、いいからいいから」と受け流すお爺ちゃんとぼくが織り成すユーモアあふれる異人たちとの交流記。
 人間が持たなければならないポジティビティをユーモラスに表現した好著。この絵本に出てくるお爺さん、最高。自分もこんなお爺さんになりたい。私が敬愛する故森毅氏の「ま、えんちゃう」と同じといえば同じノリ。
 こういうの大好きである。


ないた

ないた


 ミニマルな言葉に、味のある絵。言葉は悪いがよく練られてよく出来ている。「ないた」という事実を積み上げて、最後で強く問題提起する。以前こちらで書いた長谷川さんの「ぼくがラーメンたべてるとき」もその系列の構造を持つ。重いといえば重いが、それが重さだけでなく、すっとココロの中に入ってくる幹事が独特で素敵。


 絵本の世界は本当に奥深い。