BearLog PART2

暇な中年の独り言です

 バルバラ異界

バルバラ異界 1 (小学館文庫 はA 41)

バルバラ異界 1 (小学館文庫 はA 41)

バルバラ異界 2 (小学館文庫 はA 42)

バルバラ異界 2 (小学館文庫 はA 42)

バルバラ異界 第3巻 (小学館文庫 はA 43)

バルバラ異界 第3巻 (小学館文庫 はA 43)

文庫版では3巻で完結しているのかな。私はKindle版で買ったので、4巻完結になっていた。
2006年日本SF大賞受賞作である。萩尾望都らしい、美しい絵と面白い展開で最後まで飽きさせない話、ではある。
この手の話を読むと、毎回落語の「芝浜」を思い出す。結局は、「芝浜」につきるのだろうなあ。夢と現実がごっちゃになっていくところ、もしくは現実自身が多層的な構造になっているところ、等々。「芝浜」では、あまりにもよく表現されていて、それでいて、形式はただの長屋の町人の話。
どんなに壮大な舞台を仕掛けてみても、結局は「芝浜」なんだなあ、ということを、萩尾望都の美しい絵を見ながら思ったのであったw