BearLog PART2

暇な中年の独り言です

 不謹慎かもしれないが、復興のテーマ音楽について考えたいんです

 ええと。

 菊地成孔によれば、アメリカは「スイング・ジャズで第二次世界大戦を勝利し、反戦音楽によりベトナム戦争で負けた」とのこと。要するに何が言いたいかというと、「復興」という思い2つの漢字を掲げる以上、「復興」のためのテーマ音楽があった方がいいのではないか、と不謹慎にも思った次第。

 もはや我々が虚構とも現実ともつかぬ不思議な空間を住処にしているとすれば、テーマ音楽は絶対に必要なのではないかと思うのだ。

 関係ないが、ここ最近、ずっとラヴェルの「ボレロ」を聞きたくて仕方なかったので、Twitter上で「誰のボレロがいいでしょう?」という茫漠たるお伺いをしたところ、即座に友人のnaotake氏よりいくつかのご推薦を頂戴し、さっそくアマゾンで購入した次第である。

 ちなみに、買ったのは、

ブーレーズ / ボレロ ~ラヴェル作品集

ブーレーズ / ボレロ ~ラヴェル作品集


 氏のご推薦をにらみつつ、あといくつか購入してみようと思っている。

 で。

 要するに、あくまでも個人的な感覚なのだが、私にとっての復興のテーマは「ボレロ」なんだなあと思ったのだ。ベートーベンの第9とかいうと、あまりに弁証法過ぎてヘーゲル臭ぷんぷんだし、第7だと、何だか、のだめ以降あっちこっちでかかりすぎている気がするし、バッハやヘンデルでもないだろうし、サッカーの応援でよく使われるようになったアイーダの「凱旋行進曲」(だっけ?)でもないし。

 で、私としては「ボレロ」なのである。

 これにはいくつか理由がある。その1、結局、復興のオペレーションというのはボレロの旋律のように、淡々としたものを継続していくことだろうから、何か突飛な飛び道具が通じるというものでもなさそうだし、弁証法的に解決するののでもないだろうということ。その2、最後に最後に盛り上がり、歓喜に至る。これぞまさに「復興」では。

 淡々とした作業(リフ)の積み重ねを継続することで、復興の歓喜に至る。というこれらの理由によって、復興のテーマは、個人的には「ボレロ」なのである。

 どうでもいい話で失礼しました。