BearLog PART2

暇な中年の独り言です

もう一度書籍を紐解きつつ……

 

「あがり」を克服する―ヴァイオリンを楽に弾きこなすために

「あがり」を克服する―ヴァイオリンを楽に弾きこなすために

 

 

 11月23日のヴァイオリンの発表会で、あまりにもカッコ悪かったので、どうすれば舞台勘を強化できるかを知るために色々と本を探していたら、ひっかかってきた。その名もズバリだから、試しに買ってみた。Amazon様のレビューも比較的好評だったし。

 「あがり」については、三つの側面があると著者は言う。①身体的側面、②精神的側面、③社会的側面、これらを順番に論じていき、それに対しての事細かな対処法が記述されており、なかなか実用的である。

 特に①身体的側面については、「力み」がいかんのだということで、その「力み」をデリートできるような事細かなトレーニングが列挙されていて、特に実用性に富んでいた。

 これはこの本だけに書かれていることではなく、例えば私が愛読している遠藤記代子先生と矢野先生の下記の2つの著書でも述べられている。

 

みるみる音が変わる! ヴァイオリン骨体操

みるみる音が変わる! ヴァイオリン骨体操

 

 

 

S-1 遠藤記代子の かっこいい!ヴァイオリン ベーシックスタディ [基礎編] (SARASATE Series 1)

S-1 遠藤記代子の かっこいい!ヴァイオリン ベーシックスタディ [基礎編] (SARASATE Series 1)

 

 

 ここ最近はサボり気味で、ベーシックスタディの基礎練習を疎かにしていたり、骨体操をやっていなかったり等々、やはりこういうことをきちんとやらないとだめなのよね、ということを実感している次第である。あと、以前読んで、内容を忘れていることにふと気付いたのが、

 

ヴァイオリンを弾くための 身体の作り方・使い方 基礎編

ヴァイオリンを弾くための 身体の作り方・使い方 基礎編

 

 

 柏木先生のこの本も良かったのに、すっかり内容を実践していない(汗)。

 どの本も共通して主張しているのは、「脱力」することなのだ。しかしながら、この「脱力」することが非常に難しい。結局、「力を抜く」って言うのは簡単なのだが、自分の体に覚えさせるのは本当に大変なのだ。これはヴァイオリンに限らず、能楽でもそう。無駄に力を入れてもキレイな型にならないし、かといって力を入れないといけない部分もある。

 必要な場所に必要な力を入れ、それ以外はキレイに脱力するということがいかに難しいことか、パフォーミングアーツを学ばれている方々はご賛同頂けると思う。特にレイトスターターはそうなのだ。

 もう一度これらの本を紐解きながら、能楽とヴァイオリンで、自分の意志のままに舞い謡い、弾く、という目標に向かって精進してみたいと思う。