BearLog PART2

暇な中年の独り言です

 キーワード/バズワード

 新卒の方の採用面接三件に出席。ものの見事におやぢ風を吹かせてしまった(泣)
 どうやら新卒にはキーワードがあるらしい。当社の会社説明会では「自分自身が成長すること」といったようなことを一つのテーマとして語っていることもあるようなので、「成長」というのが新卒の方のキーワードになっているようだ。それというのも、今日お会いした三人の新卒の方が異口同音に「自分が成長するには御社が最適」ということをおっしゃっていたことから、「今年のキーワード/バスワードは『成長』なんだな」と思った次第なのである。ま、母集団が少ないとはいえ、案外正しいのではないかと思う。
 ところが「キーワード/バスワード」というのが曲者なんである。キーワードは面接をする者と面接をされる者双方の共通認識があるという「錯覚」に基づいて発されることが多い。つまり面接される者からすれば、「『成長』の真の意味を理解していなくても、これを言っておけば間違いないだろう」という消去法的な観点で、「成長」という言葉をむやみやたらと粗製乱造するわけである。
 これではコミュニケーションは成り立たない。で、おやぢ風を吹かせて「『成長』するというのはどういう意味ですか?」と尋ねてみると、なんかクリアカットな返事が返ってくることはあまりない。クリアカットでなければ、もっと「素直」な返事を期待したいところだが、どうやら色々とご自分でこねくりまわしてしまっているような感じを受ける。こねくりまわしているうちに、手垢がつき、なんだかみすぼらしくなる。これは印象的には最悪である。
 キーワードというか、バズワードを使う場合は、十分に考え抜く、もしくは自分の言葉で同じ意味を伝える、もしくは素直に開き直る、といったことを新卒の方にはお奨めしたいところであるが、新卒の方は、こんなBlog読んでいないだろうなあ(苦笑)
 夜は代表の試合を諦めて、恵比寿で宴席。代表の試合はDVDレコーダーに入れてあるので、週末にでもチェックする予定。
 帰宅すると少佐が「レディ・ジョーカー [DVD]」をテレビで見ていた。少佐と一緒に途中から見たが、吉川コウジの怪演が光っていた。あの一瞬の暴力性、なかなかよいぞよ。高村薫の原作はだいぶ前に読んだが、なかなか興味深い面白い小説だった。自分が企業経営者(ナンチャッテだが)になった今、再読すると面白いかもしれない。