BearLog PART2

暇な中年の独り言です

 研究所

 昨年八月に設立した100%子会社である研究所の研究内容発表会にほぼ一日同席。細かい技術的なことは勿論分からなかったが、本質的なアイデアに関しては素人目に見ても面白いと思える物が沢山あった。すぐにmonetizeできるものばかりとは思わないが、長期的に考えた場合は非常に楽しみである。
 私は技術者ではないのだが、科学技術こそが世界を変革するという素朴な信仰をもっている。哲学も文学も世界を変えることは出来ない。世界を変えるのは科学技術だけである。科学技術が経済を大きく変え、あらたな経済システムが文化や人間生活を変えていく……そんな順番なのではないだろうか。
 人間の世界はシステマティックな繋がりやネットワーク、情報流でできているのは明らかなことだが、その流れを解析した上で、情報機器を使ってenhanceしていくことはなかなか面白いことなんだと思う。具体的にどうしていけばいいとかいうことは今この場では分からないが、何かあるに違いない。そもそも、人間の知覚や情報を拡大していくことについては、押井守の「GHOST IN THE SHELL?攻殻機動隊? [DVD]」などによってSFとして描かれてはいるが、それも一つの考え方だ。

 そんな未来図を思い描くに十分な時間だった。最近、せちがらい話が多いのだが、久しぶりに仕事上で「おっ」と思える出来事だった。