BearLog PART2

暇な中年の独り言です

 芳垣安洋4days 1日目

 近くの中華料理屋で軽く食事をしてから(チープな店構えのわりに美味しい。肉餃子が絶品)、妻と一緒に開演時間のちょっと前にPit Innに到着。
 メンバーはD芳垣安洋、G大友良英、G斉藤”社長”良一、B水谷浩章、といった構成のEmergencyなるユニット。聴くのは初めてだったのだが、どうしてなかなか素晴らしい。芳垣ドラムのディープなリズムと、二本のギターが、あるときは爆音、あるときはファンキーなリフ、あるときはリリカルに、と変幻自在に音空間を埋めていく様は、なかなか聴き応えがある。個人的な趣味だと、音が空間をランダムに埋めていくようなかんじだと、すみません、こらえ性がないもので退屈してしまうのだが、そこに「リズム」という時間軸が入ると俄然楽しくなってしまう。爆音ギターにファンキーなリズム、考えてみればこれはもう最強の組み合わせだ。あるときは、ラテンテイストをふりまき、ときにはレアグルーブ色を強めに出したり、その変幻自在な芳垣氏のドラムは、本当に素晴らしい。
 前半セットの「Sing sing sing」には特に痺れた。踊れ!と言わんばかりのリズムに、ディストーションをかけた二本のギターがつかずはなれずで絡み着く様は、本当にエネルギッシュで、うわぁもう巷のメタル少年に聴かせてあげたい。本当の「メタリック」というのはこういうことなんだよって。
 後半のセットでは、「At last I'm free」での芳垣さんのヴォーカルが印象に残った。どういう意味で印象に残ったかはここには記さないけど、印象に残ったのは間違いない。あんまり関係ないけど、この曲といえば、やはりロバート・ワイアット。ドラマーつながりなのか?と思ったり。
 そう言えば、アンコールもビートルズの「Good night」。リンゴのボーカル。これもまたドラマーつながりの選曲なのか?などと思ったりした。
 リズムと音色、のバランスを堪能しつつ、その二つの関係性は今後どういう方向に発展していくのだろう?ということをちょびっとだけ考えた楽しい夜、だった。