今、「ハ長調」のポジションを学んでいるところ。この「ハ長調」、ピアノで言えば白鍵だけだから覚えやすいのだが、バイオリンではさにあらず。けっこう弾きにくい。G線、D線、A線までは、1の指(人差し指)と2の指(中指)がくっつくという点以外は、慣れ親しんだニ長調やイ長調とあまり変わらない。
しかし、問題はE線なのである。1の指が相当前の方にずれてしまうのだ。今まで学んで来た、イ長調、ニ長調、ト長調等では、1の指が指のポジショニングにおいて、絶対的な役割を果たしてきた。要するに1の指は弦を移ったとしても平行に移動するだけ。なので1の指さえしっかりしていれば、音程が取りやすかった。
しかし、である。
ハ長調のE線では、この頼みの1の指の位置が変わってしまうのだ。
これには困った(笑)。A線とE線を行き来する時に、どうしても直前の音に引きずられ、1の指の位置が狂う。師匠が言うには、「ハ長調のA線とE線の抑え方は、日本とイスラム教国の文化くらい違うと思って下さい」という、分かったような分からないような解説を頂戴したのだが、とにかく、それくらい違うということである。
シツコク練習をして、何とかましにはなったけれども、完璧にはほど遠い。
ハ長調、嫌い(苦笑)