BearLog PART2

暇な中年の独り言です

4月17日 一昨年も、昨年も、そして今年もやってきた厳島神社

 一昨年も来たし、昨年も来たし、今年も来た。4月17日。宮島。

 10時19分発ののぞみに乗り、一路広島へ。会社の方は当然お休み。とは言いつつも、新幹線社中でメールを見たり、チャットの応対をしたりする。本当は謡本をじっくり何度か目を通しておこうと思ったのだが、実際は「葬送のフリーレン」をPC使ってひたすら見てしまった。しかしこの「葬送のフリーレン」という作品、原作の漫画はまだ読んでいないのだが、アニメを見る限り、とても面白い。あまりに面白いし、かつ特徴的な構造ををしているので、一度真面目に考察してみたいと考えている。

 ということで広島着。これもいつもの通り、山陰本線岩国行きに乗り換えて、宮島口へ。途中で海外からの団体客とおぼしき方々が乗ってくる。昨年以上に海外からの観光客が多いような気がする。

 宮島口からフェリーへ。フェリーで陽先生とお会いする。陽先生には一日目の舞台が終わった後で本舞台を使って稽古をつけていただくことになっている。ありがたいことである。そのまま陽先生といろいろよもやま話をしながらつらつら歩き、私は宿に荷物をおいてくるために一旦別れる。一昨年、昨年と二年連続で取っていた「有もと」がとれなかったので、今回は「水羽荘」というところをおさえた。水族館の前にある。楽屋口にも近いし、いいのではないかと思ったのだ。

mizuhaso.jp

 あまり良く調べずに予約したのだが、なかなか良かった。朝食は7時半からだったのだが、7時半にはもうチェックアウトしたいのですが、というと朝食の時間を30分前倒ししてくれた。こういう融通のきくところ、嬉しい。部屋も清潔。いいかんじ。ただ唯一難点があるとすれば風呂くらい。大浴場はなく、部屋の浴室もなく、やや小ぶりの共用の風呂が2つあるだけ。専有型なので、他の人が入っていると使えない。その点だけに目をつぶれば、舞台のためだけに宮島に来ていることを考えれば、ベストに近い気がする。いやはや、ありがとうございました。

 これは舞台の橋掛。長い長い、しかも床は滑らない。スリ足には酷な環境。でも舞台に上がると気持ちがいい。

 夕方、舞台へ行き陽先生に稽古をつけてもらう。色々コケそうなところを再確認ありがたい話だ。私と同時に明日舞台に上がるご予定の方々が何人かいらっしゃって、その方々の稽古を見学。他の人の稽古を見るのは自分のわからない、感知していない、気付かない点を教えてくれるという意味で非常に貴重だ。

 ほぼ初めて面を着けるような方が舞台を歩いていらっしゃるのを見て、ああ自分も初めて面を着けたときはこうだったなあと思い出す。足元見えないから、歩けない。方向がずれる。今も状況は変わらないとは言うものの、そのときよりはマシにはなっているか。面着けて三間四方の舞台で練習できる皆様は本当に恵まれていますよ、というのは陽先生の弁。本当にそうなのだろう。

 稽古が終わった後、宮島の夜は早いからもうほとんどの店は閉まっているか、店仕舞の最中。そんな人気のめっきり少なくなった宮島の商店街をそぞろ歩きする。一人というのもいいもんだなあと貴重なお一人様タイムをじっくりと味わう。

 途中、スタバに寄ってコーヒー飲みながら謡本をじっくり読む。明日の舞台への不安と期待が入り交じる中、お相手がスタバのコーヒーというのも何だなあと思う。スタバでは地元の方なのだろうか、参考書広げる学生やPC広げている方、観光客らしき人はあまり多くない。黄昏時は少しだけ感傷的になる自分を許してくれるような気がする。

 宿に帰って、ルーティンのストレッチ等々をしてから風呂入って就寝。

 いよいよ明日。

 ということで毎年撮ってる大鳥居だけど、今年も撮ったw