BearLog PART2

暇な中年の独り言です

3月17日 能楽合宿二日目

 昨日は川崎日航ホテル泊。ホテルってやはり空気が乾燥しているので、個人的にはあまり好きではないのだが、これはこれで川崎から毎回家に帰るよりは短期間なんだからホテルに泊まってしまったほうがいいとの判断。でも睡眠時間が確保できてから非常にうれしい。

 今日は川崎能楽堂での稽古。午前中は金子あいさんによるボイストレーニング。「もっと喉の奥を広げること、後頭部を引っ張られるイメージ、そして雲の上から下をおさえていくようなイメージ」で声を出すことを教えて頂く。謡はまだまだだなあ。声じたいももちろん、節もリズムも全部いまいち。全然できていない。

 午後は「花月」一曲通しで。「おまーく」から止め拍子まで。

 川崎能楽堂の最大のにして唯一の欠点は柱が途中で切られてること。見るも無惨に半分くらいのところでぶった切られている。多目的ホールとしての使用を考えると仕方ないのだろうが、舞う方からするとちょっとやりにくい。

 で、冒頭のアイの「花に眼がある」の次に目付柱を向いて「鶯の花踏み散らす細はぎを」と謡出すところ、向けども向けども目付柱が出てこない。焦って詞章を間違えて、先生に怒られる。「柱が醜いです」ということで、柱の上に載せてあったポスターにさらに毛氈をかけてもらって何とか見えるようになった。とはいえ目付柱の位置関係にちょっと苦労して、右回りのときの位置取りがうまくいかない。難しい。

 橋掛かりを戻り揚げ幕を通り抜けると、思わず「申し訳ありません。たくさん間違えちゃいまして」と謝る。情けない。とはいえ、本番でも予期せぬことがたくさん起こるので、その場その場で対応していかなければならないので、こんなことでしょげではいけない。間違えたらそれを忘れて次にいくしかない。

 自分の番が終わってから揚げ幕の手伝いをしたり、色々。さすがに疲れが出てきて少し眠かった。

 全員の稽古が終わってから品川へ移動。プリンスホテルの「古稀殿」へ。美味しい高級中華料理を堪能。合宿の疲れも吹き飛ぶぜ。そして中華料理であるものの、なんと!モンブランがあったのでデザートに思わず注文してしまう。

 美味しかった。

 ちょっと飲みすぎたかも。