BearLog PART2

暇な中年の独り言です

 ツールド千葉 第二日目

 二日目。
 白子町では「ペンション 小さな白い家」というきわめて洒落たところに泊まったのだが、朝食付きで5,000円とえらく安かった。ここにはやはり「ツールド千葉」に参加する人が何名か泊まっていて、一人は好き者そうなビアンキに乗ったおぢさん、もう一組は親子連れ。朝食付きだったのだが、時間が合わず、朝食は断念。コンビニでおにぎりを買って食べることに。
 そもそも昨日、大事件が起こっていたのだった。

 ツールド千葉では、スタート地点からゴール地点まで、主催者側で荷物を移動してくれる。
 当たり前の話だが、ゴール地点から各自が泊まる宿までは自分で荷物を持っていくことになっている。私はこの荷物搬送のためにパタゴニアメッセンジャーバッグを買ってしまったくらいなのだ(苦笑) 我々の仲間でも人によっては、荷物が一つだけではなく、二つや三つになってしまう人もいた。
 ゴールから宿まで行く途中(2、3kmはあっただろうか)、KCCメンバーの一人であるY氏が、手に持った荷物を前輪に絡ませて、ジャックナイフ(後輪が跳ね上がり、一回転してしまうこと)で落車してしまったのだ。幸いY氏に怪我はなかったのだが、Y氏のバイクの前輪のスポークが一本折れてしまったのだ。大会運営者に連絡して、メカニックの人に来てもらって応急処置、といっても、折れたスポークを切ってしまうだけだったのだが。そもそもカンパのホイールは堅いから多分大丈夫でしょう、とのこと。まあ一安心といえば一安心ではある。
 バイクもそうだが、Y氏自身に怪我がなくて良かった。
 その後で「浜清丸」に食事に行ったということなんである……。

 まあ、100kmも走ると色々なことがあるものである。

 ということで、今回は荷物が多いので、宿から荷物だけをタクシーを使って搬出し、その後、そのタクシーで宿まで戻ってきて、改めて自転車に乗っていくということで安全策をとった。これなら事故も落車もないので安全だ。
 とはいえ、時間がかかってしまい、もう最初の集団はスタート地点(昨日のゴール地点。当たり前の話か)を出発し始めていた(汗)
 適当な順番で出発。
 ここからしばらくは海岸沿いの道をひた走るのだが、強風は言うに及ばず交通量が比較的多いこともあり、けっこうフラストがたまる。S氏は早く走りたいらしく、強風の中、さっさとアタックをかけて、前の集団の方へ逃げていく。私は強風を嫌い、集団の中でうだうだしていた。本当に風が強い。気をつけていないと平気で横にふらついてしまう。交通量が多いから、気を遣う気を遣う……。
 海岸通りを離れると、市街地へ。いい気分で走っていたら、クマおたく、ここで二度目のパンク(泣) しっかし、ツイていないものである。とりあえずチューブは持っていたが、例によって携帯ポンプを持っていないので、「故障修理車」を呼ぶ。この故障修理車にはコンプレッサーが積まれていて、速攻で空気がぱんぱんになった。古いチューブはバルブのところに傷が入っていたようだ。しかしなあ……
 気を取り直して、修理につきあってくれたY氏と一緒に走り出す。途中信号のタイミングで一回離されるが、再度追いついて、ゆるい丘をふたりで引き合って快調なペース(時速32、3kmくらいかな)で上る。よい気分である。
 そうこうするうちに、また信号で離され、今度は追いつくことができずに最初のエイドステーションである「たけゆらの里 おおたき」へ。そこではシシ鍋が振る舞われた。画像はシシ鍋を煮る巨大な釜である。災害時の炊き出し用ってことなのだろうか。とにかくやたらと大きい。
 山を出てから、海岸へ。一路鴨川へ。鴨川シーワールドで昼食をとる。昼食はお握りである。それから南蛮漬けだの何だの。秋とは思えないほど日差しが強い。友人の何人かはテントで完全に寝ている。そりゃあ二日目にもなり、これだけ風が強ければ疲れもするだろう。
 昼食後みんなで出発するが、強風の中、アタックする友人らに着いて行こうとしたが、信号でちぎれる(泣) 一人で頑張って走っても、みんなかなりのスピードを出しているらしく、なかなか追いつかない。
 やっぱり平地では差が埋まらないものだな、ツールも山岳があって初めてツールなんだなあなんて当たり前のことを考えながら走る。みんな薄情だなあなんて思っていたら、途中で待っていてくれた(泣) みなでトレインを組んで走って、さらに鴨川でエイド休憩。あとは海岸の道をだらだら走って白浜町へ到着。途中救急車が止まっているのを見る。落車でもあったのだろうか。何だかなあ……。
 白浜町では「白浜音頭」でお出迎えがあった。
 ゴールから宿までも案外と近かったので、荷物を持って自転車を引いて移動した。昨日のように危険な目に遭わないためである。
 今回の宿は「南海荘」というやや大きめの宿。不気味な海女さんの絵がロビーにかかっていたのが、不思議な感じだが、素敵な宿である。風呂に入り(お湯が熱かった……)、食事をする。食事終了後、近くの灯台まで散歩し、近所の料理やでビールを飲み、おでんを食べ、灯台ラーメンなるラーメンを食べたが、ラーメンは本だしの味がした(苦笑)

 ま、そんなものだろうか。最終日へ続く。