BearLog PART2

暇な中年の独り言です

 GW2日目は

 妻が友人の結婚式に出席する。そのため、原宿の美容院までアルファちゃんで妻を送っていく。どういうこうか迷ったが、EZナビを信じて高井戸から初台まで高速にのる。初台から山手通りに出て、井の頭通りで原宿へ抜けよ、との指示だったので、その通りにしてみたら、空いていて早く着いてしまった。都内は空いているような気がしたのだが、錯覚だろうか。
 妻を美容院まで送り届けたら、昨日ふとしたことから入手した、鹿島スタジアムで行われるアントラーズvsレッズの試合を見に行くことにした。2枚もらっていたのだが、レッズ好きの友人と連絡がつかず(結局ついたのだが、彼は仕事で来れないという風情であった)、結局1人で行くことにした。
 私のJサポ歴はねじれていて、そもそも埼玉出身だということでJ創設当時よりレッズに対する心情的な思い入れはあったのだが、ジーコがいたということもこれあり、また銀行の大阪支店に勤務していたとき大口取引先が住友金属であったことから、アントラーズのファンクラブに無理矢理入れさせられたというのもあって、アントラーズにはレッズほどではないが、それなりの思い入れがある。そういった両チームの対戦ということもこれあり、勝敗については、あまりこだわりがなく、単に良い試合を見れればいいという気分なんである。
 頂いたシートはSOCIOプレミアというもので、何と報道陣向けといった風情の机付き、かつフリードリンクで、デザート付き(なめらかプリンが意外とうまかった)という豪華さで、ちょうど2階のセンターライン付近で、ピッチ全域がきれいに視野に入るという絶好のポジション。いやはや、がははなかんじである。とはいえ、アントラーズ側であることは間違いなく、周囲は皆アントラーズのジャージを着ているわけで、そういう中で、「どっちが勝ってもいいや」というスタンスで臨む私は、明らかに異端であった。
 左側からはアントラーズサポーターの大声援、右側からはレッズサポーターの大声援で、こりゃDCPRGポリリズムかいな、というくらいで、この声援を聞くだけでも価値がある。そりゃもう一つの立派な音楽だ。
 肝心の試合の方だが、あまりぱっとしなかった、残念。前半、レッズはゴール前のパス回しから、ポンテが決めたが、両チームともにミスも多いし、決定機も逃しており、どうもぴりっとしなかった。どういうんだろう、チャンピオンズリーグと比較するのもせんない話だが、ひりひりするような勝負感がないんだなあ。そりゃ微妙に荒っぽいファールをしているところはあるとはいえ、そういうものではなく、「勝たなきゃ」という思いというか意志のようなものが、ぱっと見る限り、両チームにどことなく欠けていたような気がしてしまう。ユルいかんじの試合展開。
 まあ、久しぶりにスタジアムに脚を運んだからなのかもしれないけれどもね。ワールドカップに三大会連続で出てしまったことによる安逸感みたいなものが、Jにも出ているのではないか? そんな気さえしてしまう。まだまだ高みはある筈なのになあ。
 おっと自らも戒めなければ……。
 それはそうと、小野伸二はやはりいつ見ても上手いのでやっぱり感動。それと比較して、丸坊主にした本山は精彩を欠く。同じ99年ワールドユースの準優勝仲間ではなかったか? まあ本山のせいだけにしてはかわいそうというもの。本山が前線で活躍できるようなパスを出せない方が問題なんだと思う。アントラーズには若手が多いので、きらりと光るプレイを随所に見せるのだが、中盤での展開の仕方があまりになさ過ぎ。だから本山にいいボールが出ない。中盤からのパスはものの見事に読まれ、プレスをかけられ潰され、カットされる。それに対して、レッズの厚すぎる?中盤は、贅沢である。小野にしても長谷部にしても阿部にしても、タメをつくって、上がりを待ち、サイドに展開する、もしくはスルーパスを狙う。小野、ポンテ、長谷部あたりはポジションを流動的にチェンジしながら(ポンテはかなり底に下がっていたときもあったが、まあご愛敬か)、山田やトゥーリオをうまく使い、多重攻撃を仕掛ける。とはいえ、レッズもぴりっとしていないように見えたものの、現段階での戦力差は言わずもがな、だった。
 帰りはすご〜く時間がかかったが、そのおかげもあり電車の中で佐藤優「獄中記」をやっと読了した。ドキュメンタリーとしてはここ最近では秀逸だった。
 こうして二日目も終了。

獄中記

獄中記