HDレコーダーに撮り貯めてあったものをお蔵出ししただけなんで、完全に旬を逃しているのだが……。期待して見たのだが、ちょっと肩すかし、というかんじではあった。しかし、それは私がもはや悪い鑑賞者で、物語が崩壊しているところにしか感動を得ることができないという特異性によるもので、普通の方がご覧になれば、それなりに価値を感じて下さると思うのだが……。
それはおいておいて、キャラクターデザインが、貞本義行氏だったから、どことなくエヴァの香を感じてしまったのは、私だけなのだろうか(笑) 何だかエヴァの最後の方に出てくる、明るい綾波が出てくるパラレルワールドの描写のあたりを思い出してしまった。
それはおいておいて(笑)、
作品としては、よく出来ている。
タイムリープというSF的な設定を、思春期の恋愛感情へと集約させてしまうようなオチはなかなか秀逸で、この手のものにありがちな「青春!」みたいな説教臭い処もないので、そこについては好感を持てた。しかしながら、正直に言うと、もうこういう「ジュブナイル」な作品には感動できない自分がいることを確認しただけで、いたずらに歳をとってしまった自分の醜さだけが目立ってしまった(笑)
こういう爽やかな作品こそ、もっと作られていかなければならないような気もする。説教だけではなく、今の「恋愛」とか「感情」とか「衝動」とか、そういったことに正直に奉仕する映像は貴重なはずだ。世の中、「説教臭い」メッセージが増えてきたと思いませんか? そんな貴方にはちょっとぐっとくるかもしれません。
トータルで考えれば、一見の価値はあるかな。
- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2007/04/20
- メディア: DVD
- 購入: 8人 クリック: 289回
- この商品を含むブログ (997件) を見る