ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 (EVANGELION:1.11) [DVD]
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2009/05/27
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何を今更、であるけれども、何だか色々とバージョンがあるようで、1年遅れで一応見てみた。
はっきり言ってしまえば、TVシリーズや以前の劇場版できちんと予習をしておかないときっとここで描かれている「世界観」に没入することは難しいと思う。
そもそも、「世界観」を構成する素材を視聴者が理解できる形で提供せず、敢えてブツ切というか、放置するという手法は、TVシリーズや以前の劇場版でもそのまま踏襲されていた。しかし、その素材について説明しているような新しい台詞が増えていたのだけが、ヘンな意味で面白かった。だからこそ、予習をた〜くさんした人には完璧ではないが、概略の回答が用意されるというような格好になっている。
そう考えると、「エヴァ」は強力なフランチャイズであるということに気付く。訳の分からない素材をひたすら提示し、その素材を巡り、二次創作だのネットでの議論に花が咲き、たま〜にちょこっと製作者側から謎解きの解のようなものが提示される……。これはうまくやれば永遠にお金を生み続ける、「S2機関」を作ったもの同然ということなのではないか(笑
「春休みだよ、エヴァンゲリオン」「アスカの夏休み」「使徒たちの冬」とか、作っちゃったりして(笑) もう何でもアリなのは二次創作を見れば明らかなわけで、ターザンの夏の水泳や腹筋特集みたいに、一年中同じ話、素材を繰り回していく。
ついに「サザエさん」や「クレヨンしんちゃん」や「ちびまるこちゃん」などと同じレベルになったのではないか?
などと下らない雑念を頭にた〜くさん浮かべながら楽しく見た。
ま、いいんじゃないの? とはいえ、新しい何かはまったく出てこないところがスゴい。
って、リメイクなんだから当たり前か(苦笑