BearLog PART2

暇な中年の独り言です

 「赤ちゃんと脳科学」

赤ちゃんと脳科学 (集英社新書)

赤ちゃんと脳科学 (集英社新書)

 読み返してみた。というかちゃんと向き合って読む前に娘が産まれてしまったというのが正直なところだ。
 一言で言うと、非常によい本だ。神経発達学(だったかな?)をベースに、子育て、幼児教育について、科学的とは言えないロジックから、様々な俗説をばっさりと斬るところは痛快だし、元気が出る。そういう実証的な部分で非常に参考になるし、知的な興奮すら覚えることができる、希有な本だ。
 とはいうものの。
 後半になって、「育児の目標、目的」みたいなものに論が及ぶととたんに精彩を欠いてしまう。「とりあえず自分を目標とさせる」といったところには、今までの科学的な目で冷静に観察をする筆者らしからぬ、論理的飛躍を感じざるを得ない。
 とはいえ、よい本だし、私はこの本から学んだことにより、育児の際には「娘を信じてとにかく観察して、コミュニケーションを丁寧にしよう」というのをモットーとしたいと思うに至った。
 ま、できるかどうかは未知数ですが、目指すだけ目指したい。
 一にも二にも娘を信じて、彼女のことをじっくり観察し、そしてコミュニケーションをとること。それしかできないからなw