BearLog PART2

暇な中年の独り言です

5月18日 いったい何年ぶりだろう? LAのチンピラがよくぞここまで(大きなお世話)

 午前中ヴァイオリンのレッスン。プレイエル3番に突入。第1楽章は8分の6拍子、うまく弾けているかどうかは別にして自分はこの拍子が結構好き。2拍子っぽくもなり、そして3拍子系であり、ポリリズミックなところがなんとも言えん味わい。

 そそくさと帰宅して昼食を食べてから、速攻掃除を始める。何と言っても今日はレッド・ホット・チリ・ペッパーズの東京ドームへ行くからだ。行く以上は家事のノルマを全部こなして気持ちよくいきたいじゃないか。

 ということで予定通り、水回りの掃除等全部終了。でおもむろに東京ドームへ。

 とはいうものの、私は実は日本でレッチリを既に二回見ている。一回目は例の伝説のフジロック。でもこれは見た中に入らない。その後はジョン・フルシアンテが脱退し、カリフォルニケーションが出た後だったかなあ、と思って調べてみると、なんと2000年1月の武道館! なんと24年も前じゃないか。そりゃこっちも年取るわけだ。カリフォルニケーションが出て、By the wayがまだ出る前くらいか。正直言って、自分の気持ちが少しずつレッチリから離れていった時期の来日だった。

 というのも前にも書いたが、自分はOne Hot Minuteが大好き過ぎたから、それ以降のアルバムがあまり耳に心地よく響かなかったのだ。自分の耳にははっきり言って、Blood Sugar Sex Magicまでのアルバムの焼き直しにしか聞こえなかったからだ。

Mother's Milkからのファンとしては、それって別に過去盤聞けばいいじゃん、新しいレッチリ聞きたいんだよね、と思っていたから、あまり満足できかったのである。

 という状況がずっと続いていたわけなので、新婦もきちんと聞いていないし、楽しめるのか自信がなかったのだが、ご縁はご縁なので、行ってみることにしたのだ。しかもアリーナだし。しかもお土産付きだぜ笑

 ということで、東京ドームへいそいそと行くと何箇所かあるグッズ売り場はもう長蛇の列、すげえなあ、レッチリってこんなに人気あったんだ。と逆にびっくり。頭に電球乗っけたり、局部に靴下はかせたり、電撃ネットワーク顔負けのとんでもパフォーマンスを繰り広げていた人々が自分の知らない間にビッグになっている光景を目の当たりにして(そりゃあ2000年武道館のときも十分にビッグだったけど、ここまでではなかったし、まだキワモノ的な色彩が若干あった。今やキワモノではなく、王道だよ、これ)、本当に卒倒するぐらい驚いた。

 入場して、お土産もらって(お土産は袋にキーホルダーにIDホルダー、そして黒いポーチ)、席でひたすら待つ。前の列に座っていた女性が上手にTシャツを着替えているのを見て、すげえ技だなあと感動してみたり(上からTシャツを着て、肌が見えないように上手に下のTシャツを脱いでしまうのだからすごい。野外フェスとかで使う技なのかな、と思ったり)。1列前に一人で来ていた女の子がちょっとかわいいなあとか思ったり、まあ色々なことをぼんやり考えつつ座って待っている。

 何度か歓声があがるのだが、それはローディーがちらちら出入りして機材のセットやチューニングをしているだけで、これもライブのお約束と言えばお約束か。

 そうこうするうちに、御本尊登場! 短いジャムから、Can't Stop。

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 なんだか感極まる。それは武道館から24年間が経過したということによるものだった気がする。この間、レッチににも色々あったし(ジョンが抜けたり入ったり)、自分にも色々あった。離婚したし、再婚したし、子供も授かったし。。。楽曲については、前に述べたとおり、すごく関心するわけではないが、この曲を聞くことによって自分が過ごした時間の重み、それそれの喜び、悲しみ、がぐちゃっと流れ込んできた感じ、とでも言えばいいのだろうか。

 そして曲は続く。フリーとジョンが曲と曲の間でジャムる。ジャムじたいは楽しそうでいいのだが、これは明らかにアンソニーとチャドの消耗を回復させるという作戦なのだということも分かってしまうが、これもお約束か。そもそも24年前の武道館のときのアンソニーはこの日の100倍は動いていたよ笑 自分は彼らとほとんど同世代なので、その感じもわからなくはない。

 こんなかんじね。二人が向き合ってジャムるわけ。楽しそうで良かったけれど。

 とはいうものの、、、演奏について100%満足したのか、と言われれば、正直申し上げて?ではある。というのも自分だけなのかもしれないのだが、グルーブのハリ(とでもいおうか)がなかった気がするから。ホワイトファンクにパンクをまぶしていたレッチリ、やはりリズム命。以前と比較して、なんだが重たいビートが少し間延びして聞こえたのだ。拍と拍の間に、フリーの細かいベースの音がガツガツと入ってくればそれは解消されるのだが、フリーの音数が少ない曲についてはビートが持つ重さが自壊してちょっとダラダラして感じに聞こえたのだ。まあ自分の耳がそんなにいいとも思えないし、気のせいかも知れないが、そんな感じに聞こえた。前はそうでもないような気がしたんだけれど。。。

 結局Soul to Squeezeはやったものの、Under the Bridgeはやらず。Blood Sugarからの曲も、Give it awayくらいか。意外と最近の曲が多い。

 そもそもアンコールまで入れて1時間半?くらいだったんじゃないかな。ちょっと短すぎる気がするが、どうなんだろう。

 終わってから、一緒に行った方々3人で夕食。

 茗荷谷まで移動して、焼き肉。「和」というお店。なかなか美味しい。お一人は投資先の経営陣、もうひとりは福岡の上場ベンチャーの社長。レッチリ話で盛り上がる。どういうわけか、三人ともOne Hot Minute贔屓であることが判明。レッチリファンでは少数派が一挙に集まったとでも言うべきか。

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 焼き肉も美味しいのだが、テール雑炊が殊の外美味。

 おふたりには、きっと趣味があうと思ったので、PILのAlbumをおすすめしておいた。

Album (Remastered)

Album (Remastered)

  • パブリック・イメージ・リミテッド
  • ロック
  • ¥1019

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 とにかく楽しいひとときを過ごせた。みなさま、ありがとうございました。厚く御礼申し上げます。