BearLog PART2

暇な中年の独り言です

 Cure Jazz ライブ

 さて。昨日同様、今日も文化村オーチャードホール。一時期、「Cure Jazz」はヘビーローテをしていたから、非常に期待していた。UAというのは実は生で聴くのは今日が初めてなのだが、その日本人離れした独特の歌い回しにはかねてから、興味を持っていたわけだが、きちんと生で聴く機会がなく今日に至る。
 一言で言ってしまうと、ステージはMC含めて個人的には出色の出来だったと思う。DCPRG含等でのお馴染みのメンバーで、菊池自身が、オリジナルもスタンダードも気持ちよく演奏しているがよく分かるし、そういうフォーマットをあるときはバックに従え、あるときは真っ向勝負で、UAが小気味良いヴォーカルを聞かせてくれる。
 特に「Honeys ando scorpions」「Night in Tunisia」といった、リズムが躍動するような曲はバックの演奏もすばらしければ、リズムに絡みつくようなUAの歌声には本当にうっとりしてしまう。DCPRGが活動を止めてしまってから、あの躍動するポリリズミックな生音に餓えていた私としては、本当に椅子に座っているのが勿体ないくらい、身体を動かしたいという衝動を抑えるのが精一杯だった。
 DCPRGなどでも顕著に現れていたことだが、私が菊地が作り出す数多い音楽の中で、一番共感できるのはリズムが跳ね回るポリリズミックな楽曲だということを、今日、思わず再認識してしまった。リズムは常に全てのパートでシンクロしていなければならないという、音楽のセントラルドグマ。私自身、メロディやハーモニーというものよりも、リズムに共感するところが非常に強い人間なので、ことさら、そのセントラルドグマを疑いもしなかったわけであるが、しかし、それ意外にもまだまだ色々な音楽があるのだということを示してくれた菊地氏に感謝をしたいと思うとともに、そのポリリズムをある種の原始的な、または女性的なパワーで、オブラートに包んでくれたUAのヴォーカリストとしての力量には敬意を表したいと思う。
 またゲストで出てきたトランペットの類家氏もなかなかいいソロを聴かせてくれた。「Honeys and scorpions」での菊地のサックスとのユニゾンのリフにはちょっとぐっときた。
 とにかく、ここ最近では出色の出来だったと思う。非常に楽しかった。とにかくよいライブだったと思う。

cure jazz

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