午前中、某所でITの何が面白いのかというヘンなインタビューを受けることになって、退役軍人的に好き放題1時間程度お話をしてくる。
今のネットがらみのビジネスを個人的に総括した結果、「サービスプラットフォーム」と「テクノロジープラットフォーム」の2つに分けて考えることが重要なのではないかと考えるにいたった。
「サービスプラットフォーム」とは、あくまでも「ユーザー」を集めて、その「ユーザー」をプロファイルすることによる「広告」もしくは、その「ユーザー」による「トランザクション」で収益を得るというもの。ま、SNSなんかはこの典型だろう。
「テクノロジープラットフォーム」とは、技術を供給することにより、その技術をベースにサービスを提供するもの。敢えて言うことでもないが、Googleなどはこの典型になるだろう。
今現在で考えたとき、そのどちらにValueがあるのかというと、個人的な見解では「サービスプラットフォーム」だ。テクノロジーとしては、特に何か目新しいものがなかったとしても、「ユニークユーザー」を抱えていることは、今現在では非常にValueがあるということだ。「テクノロジープラットフォーム」での差別化は、莫大な投資が必要になるため、財務的に強固な基盤が必要になる。しかも、金さえかければできるのか?というと、まったくもってそんなことはない。
じゃあ、どうすれば「ユニークユーザー」を抱え込めるのか?という話になるわけだが、これが非常に難しい。個人的にはそのキラーパスなところがまだ見えていない。とはいえ、下記のような進化の道筋を辿るのではないだろうか?
- ユーザー同士の「テキストベース」のコミュニケーションの場を提供する
- ユーザーの「メタ情報」をベースにしたコミュニケーションの仕掛けを提供する
- ユーザーの「メタ情報」を管理する「外部脳」化したサービスを提供する
コミュニケーションだけではなく、自らの大脳皮質を外部化したような外部メモリ(しかもそのストレージの仕方は、あらゆるタグによるニューロマティックなかんじで行われているのが望ましい。タグだけでなく、自然言語解析的な検索機能とか……)になることによって、さらに進化するはず。
所謂「クラウド」的なサービスを使い、ユビキタスなかたちで、各個人のコミュニケーション、データ、そしてそれらから派生するメタ情報をきっちりと把握し、必要なときに必要なモノを提供するようなITサービス。
漠然としているのだが、そんなかたちに進化していくのではないかという、個人的には考えているが、ご一読頂いた通り、まったくもって現実的には考えていないし、その場合のUIについても何の考えもまとまっていない。
ということで、書き散らかしご容赦w
ついでみたいに書いておくと、夜は音羽な方々と友人で六ヒルで夕ご飯。面白かった。面白いというものの、面白いだけで流れていってしまっていいのか?というのが個人的な宿題。
かたちにして、なんぼの世界だから、余計気になる。