- 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
- 発売日: 2013/11/01
- メディア: DVD
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私は以前は自他共認める映画フリークだったのだが、今や映画はテレビかDVDか、飛行機の中でしか見なくなってしまった。何でかは自分でも分からない。映画館で2時間座る、という時間がなかなか捻出しにくくなっているということなんだろう。と、自分では総括している。決して映画を嫌いになったわけではない、ということだ。
さて。昨年も、出張だったか、旅行だったか、忘れたけれど、「探偵はバーにいる」を見たわけである。作品じたいにはあまり関心はしなかったのだが、今回の家族旅行の際に、帰りの機内でこいつを見つけて思わず見てしまった。
何で見てしまったのかというと、松田龍平をみたい、というただそれだけのためである。この喧嘩に滅法強い空手使いのお兄ちゃん役、何だかいいんだよな。お父さんがそうであったように、ただそこに素でイルだけで絵になってしまうところ。お父さんよりも甘めのマスクから醸しだされる場違いの暴力性(この暴力的なオーラは明らかにお父さん譲りだ)。
いいんだよな。
ということで、彼が写っているところは画面が躍動するが、それ以外のところは普通の娯楽作品。テレビの長尺のドラマとあまり変わらない。大泉さんが出てくると「水曜どうでしょう」をどうしても思い出してしまうし。でも彼なりに頑張ってはいるが、松田龍平には敵わないのだ。
本作じたい?
ううむ。あまり多くを語らない方がいいだろう。ミステリーとして考えるとオチがあまりに酷い。かといって、ハードボイルドとして考えると、ちょっとオフザケがきつい。
だから、この映画は松田龍平を見るためのショーケースなのだ(少なくとも私にとっては)。