BearLog PART2

暇な中年の独り言です

 ゴールデントライアングルに行ってみた その1

 娘も小学校1年生になった。これから先、家族旅行に何回行けるだろう? と、ふと思ったので、今年の正月は思い切って海外旅行をすることにした。実家には不義理をするが、まあ仕方ない。ということで、我が家は2015年12月28日から2016年1月2日まで家族揃って国外逃亡したのであった。

2015年12月28日
 年賀状だのパッキングだの諸々終わらせていたら、寝たのは午前2時頃。5時起床で7時13分のNEXに乗る。余裕をみ過ぎて、渋谷駅に早く着き過ぎて、大変に寒い思いをした。周りは中国人の観光客が多い。皆、成田から帰るのだろうか。
 成田空港に着いたら、思ったよりも空いていた。出国ラッシュはもう既に終わっているようだった。我々も無事チェックインを済ませ、ゲートへ向かう。いつでもそうだけど、旅行がちょうど始まるこの瞬間というのが一番好きだ。何が起こるかわからないから、期待感満載だし、お別れの感傷もない。笑顔満載だ。もちろん、幾つになっても。娘もノリノリである
 飛行機の中ではお約束の映画。今回は「Mission Impossible」を見る。まあ、こんなもんか、という出来。あとはユリア・フィッシャーサラサーテ集とレッド・ツェッペリンの「CODA」デラックス版を聞いているうちにバンコクに着く。実はバンコクは生まれて初めて。といっても、今回はトランジットで通過するのみだけれど(笑)、
 バンコクスワンナプーム国際空港、はっきり言って分かりにくい。あんまり掲示も出ていないし。しかも成田・バンコク便が遅れていたので、結構焦った。何とか乗れたが、子連れだし、微妙に冷やっとするかんじだった。とはいえ、無事にチェンライ行きに乗る。
 今回のdestinationは、タイのゴールデントライアングルなんである。「ゴールデントライアングル」と言うと、そう、あのアヘンの栽培で名高いところだったのだが、最近では厳しい取締の成果が出て、観光地になっている。そもそも最初は、ゴールデントライアングルにあるフォーシーズンズに行ってみようと思ったのだが、実はフォーシーズンズが12歳以上、となっていたため、フォーシーズンズの隣にあるアナンタラ・ゴールデントライアングルに行くことにしたのだった。
 そもそも、何でゴールデントライアングルだったのかというと、確かクレアトラベラーか何かでゴールデントライアングルのフォーシーズンズで、象の背中に乗ってピクニックができるというアクティビティがある、というのを見たためた。象の背中に乗ってタイのジャングルをピクニックする、なんて、凄いじゃないか! もうただそれだけの理由。エージェントに調べてもらうと、フォーシーズンズでなくても、アナンタラでも同じようなアクティビティがある、とのこと。そこで、アナンタラ・ゴールデントライアングルに行くことにしたのだ。
 チェンライ空港に着くと、お迎えのガイドさんがプレートを持って待っていてくれた。チェンライからアナンタラまでは1時間程度。もう夜。漆黒の中を車でホテルまで移動。夜遅いから娘は持たないかと思っていたら、案外元気。ホテルに到着してから、イタリアンレストランでピザやパスタを食す。美味しいけど、ボリューム満点で多少残す。
 で、部屋入ってもう即落ち。

2015年12月29日
 現地時間5時起床。タイと日本の時差はちょうど2時間だから、日本では7時か。身支度をして軽く朝食を取る。朝食ばビュッフェ。どの料理も美味しいのだが、私は特にお粥を気に入った。滞在中の朝食はずっとお粥を食べ続けることになった(笑)。あとはフルーツも美味しい、特にイチゴやパッションフルーツ。牛乳もなぜか濃厚で、ヨーグルトなんかもけっこう美味かった。
 7時半ロビー集合で、今日は「象使い」体験だ。実際に象に乗って、タイの象使い(マフートと言う)から、象の乗り方やコントロールの仕方を習うというもの。いきなりメインイベントを最初に持ってきてしまった感じは否めないが、それはそれでいいかな、と。ロビーに行ったら、既にガイドさんや何名かの参加者は来ていた。実は、この象使い体験では、ホテルが用意してくれたデニム製のサムエルパンツみたいなのを履くのだ。やってみると直ぐわかるのだが、象は泥浴びなどをしているから、身体中土が付いているし、象の毛は柔らかいものではなく、枯れ枝のように硬いので、デニムのようなものでないと痛いのだ。それにかなり汚れるから、その辺を気遣ってホテル側でパンツは準備してくれているのだ。ただ、上半身は自前になるから、これは汚れてもいいものを着ていかないと悲惨なことになる。
 ジープでエレファントキャンプに連れて行ってもらうと、そこにはもう象たちがスタンバイしている。

 私の記憶が正しければ、象は全部で19頭いるらしい。タイ国内で傷ついた象などもたまにこちらに連れてこられるらしい。
 鞍のない馬を裸馬と言うなら、まさに我々はこれから「裸象」に乗るわけだ。裸象に乗るにはいくつかの乗り方がある。ひとつは象に片方の前足を上げてもらい、そこを踏み台にして背中によじ登るというもの。もうひとつは、頭を下げてもらい、跳び箱を飛ぶ要領で象の額に両手を付いて、両足を大きく広げて耳を避け、反対向きでぱっと飛び乗るというもの。飛びのったら後ろ向きだから、象の背中で前向きに方向転換する。これはかなり難易度高い。我が家は、妻が一人で乗り、私は娘と二人で乗るのだが、さあどうする?
 と言いつつ、実は一番イージーなやり方があって、これが三つ目の乗り方である。つまり、

 とまあ、しゃがんでもらうのである。こうすれば、小学1年の私の娘でも比較的簡単に乗れると、、、思いきや、実はしゃがんでもらっても、実は象というのはかなり大きいのである。だから、途中に足をかけ、そして文字通り「よじ登る」のである。私が先の上ったあとで、ガイドさんからの抱っこパスで娘がやってきた。
 そして、象使いの合図で象が立ち上がるのだが、立ち上がる瞬間、4本の足が同時に伸びるわけではないので、必然的に象の背中は激しく斜めに傾く。この瞬間が、
かなり怖い。
 ということで、実際に象にのったときのインプレッションは次回に続く、ということで。