歴史的な10連休だったのだが、備忘録的にどう過ごしたかをここに記録しておく。
4月27日
普通に娘の勉強の面倒をみて、ヴァイオリンのレッスンに行き、バッハの「ドッペル」を習う。このバッハの「ドッペル」は私の勝手な予定では、娘と一緒に弾く計画だったのだが、その計画は水の泡となって消えたわけだ。そんなもんかな。
そして帰宅。
帰宅してからは、ちょっとぼおっとしてしまうが、夜になって気を取り直して娘の迎えに行って、帰ってきて10時ちょい前。そして就寝w
4月28日
午前中、娘の勉強のお付き合い。午後は母親から薦められて「積ん読」になっていた、横山秀夫の「ノースライト」を読み始めて止められなくなる。感想はまた書く機会があれば。
4月29日
娘の勉強を見てから、引き続き「ノースライト」を読んでしまう。結局、だらだら読んで読み終わる。28日、29日くらいでいつもの家事ノルマ(水回りの掃除)を済ませる予定が、全部飛ばしてしまう。
とはいえ、大仕事をひとつだけ。吉祥寺に出て家族三人の携帯を新調することに。娘がauの子供携帯がいいと言うので、違約金覚悟でdocomoからauにキャリアをスイッチ。手続に時間がかかり、遅くなってしまったので吉祥寺のガストで夕食。
4月30日
午前中は娘の勉強のお付き合い。
午後は、粟谷明生先生の能の稽古。まずは小鼓の稽古。次に入門教室「芦刈」の仕舞をグループレッスンで。基本の型をみっちり。アフター稽古はいつもの五反田安泰楼新館で懇親会。いつも通りの楽しさ、そして能の深い話もちらちらと。
5月1日
娘の勉強のお手伝いの後、水回りの掃除をやっとこさ仕上げる。ほっと一息。妻が夜にネイルだかマツエクに行っていたので、娘と二人で夕食。妻が買い置きしておいてくれたピザ(マルガリータ)とカプレーゼで二人ともニコニコw
5月2日
相も変わらず娘の勉強のお付き合い。
勉強も終わり、ほっとしたので、妻が買っておいてくれた伊勢丹のクレマン・ド・ボルドーで晩酌。クレマン・ド・ボルドーってあんまり飲んだことなかったけれども、安いし美味しい。コストフォーバリューな感じ。普段のみには最高だな、と思った。
#10連休 #家飲み #ジャンルイバララン #クレマンドボルドー家飲み記録w
5月3日
妻と娘はいつもお世話になっている、松山バレエ団の「眠りの森の美女」鑑賞。私の方は喜多流宗家預の友枝昭世先生の「葵上」、そして山本東次郎先生の「月見座頭」を新百合ヶ丘まで見に行った。
狂言「月見座頭」は奥深い話だった。所謂狂言らしい狂言とはちょっと違っていて、終わった後に寒々とした感情だけが残る。これってある意味現代的な感じ。
友枝昭世先生の「葵上」も良かった。女の嫉妬というかなんというか、ある意味人間としての業を描く生臭さと謡や型の幽玄さのコントラストが興味深いし、見事。
5月4日
いつもお世話になっているFOSのファミリー企画「アドベンチャートレック」に参加。トレックしつつビバークするというかんじで、行程はそれなりにタフ。我々以外にも四家族が参加。子供は顔馴染みも多く、すぐに打ち解ける。それにつられて親たちもアイスブレイク。
初日は河口湖側から丹沢に入っていく。途中それなりの雨、そして雷に見舞われ、途中簡易タープの下で皆で雨宿り。雨をやり過ごし、ベース設営予定地へ。
暫し歩いて、到着後。ベース設営地は、きれいな源流、沢の近くで小さな滝も流れている。滝を見ると思わず、「鳴るは滝の水」と「安宅」の一節を謳ってしまうのだがw
着いたら着いたで、子供は遊び、大人及び遊んでいない子供は焚き木拾いやタープを張って寝場所の確保、浄水器で飲料水の確保等々。
贅沢な焚き火の側に集まり、晩御飯はすいとん、うどん。子供がトランプやウノに興じる間、大人はワインやコーヒーでまったり。10時半くらいに三々五々シュラフに入って眠りに落ちる。
シュラフの中でも滝の音が聞こえる。マサさん流の言い回しを借りるとすれば、「自然からのバイブレーション」ということかなあと思う。そうこう思っているうちに眠りに落ちる。
5月5日
「アドベンチャートレック」二日目。朝、日の出とともに目が覚める。鳥の鳴き声が耳に心地よい。気がつけば滝の音もする。滝の音もホワイトノイズにならず、独特のグルーブをもたらしてくれる気がする。
マサさんがシートを引いてごろりと寝転がっていた。その場所に行ってみて、シートの上に寝転がってみると、木々の間から空が見え、滝の音、バイブレーション等々、そういったもの全部が自分の体に響いてくる。超自然的な話ではあるんだが、生きている自分のビートと自然の胎動がシンクロするような不思議な気分。シートの位置が少しでもずれていたら、こうはならなかったような気がする。自然の胎動を感じるベストな場所に引かれたシート。自然のバイブをもっとも先鋭に感じられる場所を寸分違わず見つけ出すマサさんの慧眼には、ただ驚くばかりだ。
場所が持つバイブというか磁力のようなものって、自然だけでなく、それ以外でもある。我田引水的ではあるが、能舞台、がそうだ。
シテ柱にいったとき何をするのか、目付柱にいったとき何をするのか、囃子方が奏でるビートと能舞台独特の磁力のようなものが、シテに何らかの力を及ぼし、シテはその磁力を活かしながら舞う。
場所には場所の力、ビート、胎動、バイブ等々、どくとくの(物理学用語ではない)磁場がある。その磁場により人は生かされている、ような気が強く、した。
ベースから沢を歩く。沢を歩くって難しい。ふと足を出すと思っていたよりも深かったり等々、慣れていない分、普通に難しい。
途中5メートルくらいの小さな滝をハーネス着けて登る。自分もやってはみたものの、滝ともなるとどこに足をもってきても手をもってきてもつるつると滑ってしまうので、どうにもうまく登れない。最後はマサさんにロープで引っ張り上げてもらって何とか登り切る。いやはや。
その後、道なき道を歩く歩く歩く歩く。そして最後は見晴らしのいい場所でゴール、きれいな富士山がお出迎え。
最高の二日間だった。
こちらもどうぞ。
5月6日
娘の勉強のお付き合い。そして塾のお迎え、それ以外はバッハ、バッハ。練習したわりには上手く弾けないw
以上10連休概要。