BearLog PART2

暇な中年の独り言です

 自転車練習……

 友人連中から誘われていたものの、左足首腫れが残っているので、自転車練習を諦めることにした。天気も良かったし、ここしばらく自転車に乗っていないので、非常に残念なのであるが、再来週はレースも控えているので、大事をとって休むことにした。ちょっと悔しいし、友人連中が気持ちよさそうに走っていると思うと、かなり羨ましかった。まあいいや。
 午前中は、ブランチをとってからだらだら。12時半くらいにアルファちゃんをガレージから引っ張り出し、葉山で行われているヤン・シュバンクマイエル展へ。神奈川県立近代美術館は海に面して建っていて、天気が良かったこともこれあり、ぼんやりしているだけでも十二分に気分が良かった。何と言っても富士山までばっちり見えたし。浜辺の松に富士山とくれば、これほど日本的な光景はあまりないのではないか。しかも、そこではプラハの偏屈おじさん、ヤン・シュバンクマイエルの展覧会があるなんてのも、ある種の質のよい冗談としか思えない。とはいえ、行ってみるものである。こういう情報を収集してくるのは、大抵の場合、少佐の暇にまかせたネットサーフィンなんであるが(笑)、感謝である。
 ヤン・シュバンクマイエル展は面白かった。独特のコラージュでできあがった奇々怪々な動物たち、ヌード写真の上にコラージュされた絵、映画で使われた小道具たち。「悦楽共犯者」で出てきた、マスターベーションマシンが最高。ちゃんとモーターで腕が動くようになっている(見た人には分かるはずだ)。それをニヤニヤ笑いながら見ている短パンの小学生。「オテサーネク」で使われた木の切り株。若い頃のデッサンの類も興味深い。20日に急逝した奥様エヴァ女史の絵画と合わせて楽しめる。
 まあ小難しいことは言わないとして、とにかく面白かった。
 その後、隣にある「葉山しおさい公園」とかいうところに行く。だらだらと散策し、海を眺めつつ、どういうわけか木々の間に大きな蜘蛛の巣がたくさん。青い蜘蛛とピンクの蜘蛛、多分同じ種類の雄と雌なんだと思うが、立派な蜘蛛が大きな巣をはってでんと巣の中央に構えている。何匹見ただろう。蜘蛛が多かった。でも、ヤン・シュバンクマイエル展を見た後だったから、あまりグロテスクなかんじもなく(笑) ただ木立の間の小さな道で熱烈なキスをしていた中年のカップルにはびっくりした(笑) あんなおおっぴらにぶちゅうとやられると、見てしまったこっちの方が気恥ずかしくなる。蜘蛛の交尾でも見て興奮したに違いない(苦笑) だらだら歩きつつ。公園の中にある休憩所で抹茶を頂いた。
 小腹が減ってしまったので、帰り道、ラ・マーレ・ド・茶屋でサンドイッチとケーキをつまむ。久しぶりに茶屋に行ったが、あいかわらずロケーションはずるいほどいいし、サンドイッチもケーキもうまかった。我々が陣取った前のテーブルではチャイナドレスを着たオネエサンが誕生日だったらしく、相方の男性から花束はもらうは、店の人とポラロイドを撮るは、なかなかの派手さかげんで面白かった。
 茶屋を出てからまっすぐ東京へ。環八が瀬田の交差点まで混んでいたのだが、そこを過ぎると順調順調で、あっと言う間に自宅に着いた。
 運転するとき、どうも標識類が見にくくなってきたからさすがにコンタクトを作りかえないといけないかもしれない。平日、時間が空いたら行ってこよう。
 帰宅してから夕食を食べて、そのままアマゾンでヤン・シュバンクマイエルのDVDで買い残していたモノ(ドン・ファン、短編集、ファウスト、単行本2冊)を大人買い。これでDVDはほぼ揃った。馬鹿かも? 来年には新作も公開されるようだ。