ここしばらく読んでいたが、読了。
以前に書いたように、内戦中のカンボジアで命を落とした写真家である一ノ瀬泰造氏の書簡集。思い切りのいい若さと子を思う親の気持ち、そして苛烈ながらも淡々とした内線の描写がグッときてしまう。
こういう人生を歩めないであろう自分を思うと、彼のような人生に憧れたりもするが、それはそれ、あれはあれ、彼は彼、自分は自分、ということなのだと自戒する。そもそも、私自身がどちらかというと、破滅型の衝動を内に秘めているだけに、今の生活をなげうてたら……と、ずっと昔から考えるのだが、そこはバランス型の長男の血がそうはさせじ、と頑張るので、今まで、それでも相当思いつきで生きてきたとはいえ、まあ常識の範囲内の生活を送ってきているわけで。
自らの命の使い方、を再考するにはよい機会となった、そんな本である。
タイゾーさんのことを思いながら、もう一度、カンボジアを訪れたくなった。ちなみに、今、
なんてのを読んでいる。戦場カメラマンシリーズ、である(何を今更???)