BearLog PART2

暇な中年の独り言です

最近の気付き

今年でやっと4年目になる(はず)のヴァイオリンだが、曲がりなりにもやり続けていると、鈍い中年の私でもそれなりに気付くことが多い。先週と今週で気付いたことは個人的にはけっこう重要だったので、備忘録的にここに書いておきたい。

右の親指のこと
先生から、「右の親指が突っ張っていますね。曲げてください」とのアドバイスが先週あった。当たり前なのだが、何だか腹に落ちて体感できた。というのも、最近、ボウイングのときに指と手首を一応意識いている。手首と指が固まっているといい音が出ないし、そもそも弓が弦の上を弦に対してきれいに垂直に動かない。だから指と手首を一応柔軟に動かそうとしているのだ。すると何が起こったか? 親指を固めて手首と他の指を動かそうとしていたというわけだ。親指を支点にして他の部位を動かそうとするわけだ。言葉で指摘されて、初めて何だか理解できたわけで、弾ける人はこういうのを一発で体感するんだろうなあと羨ましく思うわけだ。

適当に弾かないこと
勿論、自分としてはきちんと弾いているつもりではあるのだが、先生から昨日「流れは最初のうちは大事だが、流れだけではなく細部をきっちり把握して弾いてください」と言われたのだ。これも腹に落ちた。実は、今やっているのはビバルディのコンチェルトなのだが、前半は自分としてはかなり弾けるようになっていると思ったので、後半を中心に練習してレッスンに臨んだら(自分としては時間を効率的に使ったつもりではあるのだが)、弾けるはずの前半でコケにコケたのだ泣。つまり、ふんふんふんというかんじでディテールまで落とし込んで、頭と体の双方で「理解」したわけではないので、ちょっと躓くと復旧できないのだ。これは過去の発表会で証明されている。だらだら曲を通しで練習するのではなく、フレーズごとに区切って、フィンガリングやボウイングをきちんと頭と体の双方に教え込むことが重要なのだ。流れで適当に弾かないことが大事なのだ。

音を出すちょっと先に準備が終わっていること
先生がおっしゃるには、「音を出す前に指も弦も準備が終わっているんです」とのこと。移弦が完了していないのに音を出したりすると、音がかすれたり等々、よい音が出ない。常に音を出す半歩先には、その音を出す為の下準備が全部終わっていなければならぬのだ。

とまあ、気付きは色々。流れと勢いで弾くという癖は楽器だけではなく、そのほか生活全般でも当てはまるわたしの悪癖だ。猛省。

とはいえ、「やっと楽器が鳴り出しましたね」と先生に言っていただき、最近冴えなかった気分がだいぶ晴れた。精進精進。