うちの娘は小学校5年生になるが、算数が大嫌いである。
計算ひとつするのにも、文句たらたらなんである。計算くらい、えいやっと気合を入れてやってしまえば何のことはない筈なんだけど、取りかかりも遅いし、実際の手順も遅い。
特に、5桁の数÷3桁の数みたいな割り算については、小学校5年生になるにもかかわらず滅法遅いし、不正確だ。「ちゃんとやってね」と言うと、「ちゃんとやってるから!」と逆ギレする始末。
もう溜息しか出ない。
とはいうものの。
この前、16+16+8という計算を、自分なりに工夫して解いているのを見て、ちょっとした彼女の成長を実感し、感動してしまった。
16+16+8という計算、そもそもそんなに難しくはない。そのままバンバン足していっても40という答えが比較的容易に出てくる。そんな計算を彼女はどう処理したかと言うと、
16+16+8=8×2+8×2+8=(2+2+1)×8
と処理して解いたのだ。
はっきり言ってそんなに難しい処理ではない。
16を因数分解して、共通因数8をくくり出して計算を楽にするという、古典的な処理ではある。しかし、算数嫌いの娘がそんなことをやったというだけで、甘々な父親としてはもう感涙ものなのであった。
できないできない、と嘆いていた自分の浅墓さを非常に反省したのだ。彼女は彼女独自のスピードで進歩しているし、上達している。自分がちょっとばかり計算が早いからといって、それを基準に考えても仕方ないのだ。
そもそも思い返せば、算数を主に教えているのは私なんだから、多分私の教え方があまりにも悪いから「算数嫌い!」というようなアレルギーが定着してしまったんだろうなあと思ったりする。
もっと自由に、もっと気楽に、もっと楽しく、算数=数学を教えていかなければならないんだろうなあと反省した次第。彼女ができないできない、と教える側が匙を投げていても仕方ない。
心を入れ替えて、娘の算数ともうしばらく格闘することにした。
ダメな父親なりに頑張ってみますw
自分の数学力も再構築しようと思って、大学の教養のときに買った解析学の教科書でも読み直そうと思った次第w