BearLog PART2

暇な中年の独り言です

人類とウィルスの戦い、その最前線に借り出されることになりました(2)

8月4日 入所

 10時過ぎにお迎え車がくることになった。普通のジャパンタクシーだが、見るとちょっと不思議な感じになっている。

 
 
 
 
 
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 このダクトからは空気が常に流れていて、室内と室外の空気循環を促進しているのか、この風圧で飛沫が全前席にいかないようにしているのか。もしくはその両方か。

 運転手さんには色々と聞いてみたいことも多かったが、感染者から話しかけられるのは迷惑だろうと思い。ひたすら黙っていることにする。隣に置いたスーツケースがストップアンドゴーの度に立ったり倒れたりを繰り返すのは鬱陶しいが、放っておいた。

 やることがないから、窓から外の景色を見る。曇っている。何か外国の空港から町中へ出るタクシーに乗っているような気分だった。勿論、旅行や出張のときはある種の期待に満ち溢れているわけで、その部分については異なっているのは言うまでもない。自分が「同じ」と言っているのは、ある種の「よそ者感」であり、やんわりとした「拒絶感」のようなものである。ある場所に受け入れられるまでにはそれなりに時間がかかるのだと思うのだが、その受け入れられるまでに感じる違和感のようなものだ。

 しばらく走ると目的地に着く。入ってまず名前を確認され、白い封筒とカードキーを渡される。そして血圧を測るように言われる。血圧は(確か)127―87だった(うろ覚え)。血圧図るとすぐに部屋へ。部屋へはそのまま荷物を持って一人で上がる。自分は10階に部屋が指定されていた。部屋はこんなかんじ。

 まあごく普通のビジネスホテルだ。ここに10日間お世話になるわけだ。

 部屋に落ち着くと白い封筒の中身を見てみる。中には「同意書」「宿泊療養についての注意事項」「LAVITAの使い方(バイタルの入力サイトのこと)」「ご家族や友人からの差し入れについて」「パルスオキシメーターの使い方」等々、色々な指示をする説明書が入っている。この中の「同意書」というのは自署して提出することになるもので、内容については何だったか忘れた(笑)。

 書類を見ながら荷解きをしている電話がかかってきた。電話では現状健康観察や宿泊療養上の注意、前述のLAVITAの入力の確認をする。何となく電話がかかってくるとドキっとする。

 そして昼食。食事はエレベーターホールにこんな感じで置かれているのでそれを取りに行くことになる。朝食は6時半〜7時半、昼食12時〜13時、夕食18時〜19時。この時間に弁当を取りに行くために部屋から出ることを許されるが、これ以外原則として部屋からでることはできない。完全に隔離、である。食事は毎回似たような弁当。

 これが食事をおいてある棚。

 
 
 
 
 
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 弁当はこんな感じ。唯一しらす弁当だけはテイストが違うが、毎食同じようなものが続くのだ。誤解のないように申し添えておきたいのだが、決して美味しくないということではない。十分に美味しいとは思う。しかしながら、同じような中身なので「飽きる」というだけだ。

 そして夜になったらベッドに入って寝るだけ。

 もう症状はだいぶ良くなってきた。喉の痛みもだいぶ改善してきたし。

 こんなもんかなーという感じであった。