BearLog PART2

暇な中年の独り言です

日記(20230801)

 8月になった。

今日は監査法人の往査になっているので、朝から会社に出る。といっても、特にある事は無いのだが、そういうしきたりになっているので、会社に出るわけだ。

午後になって、 雷とともにものすごい雨が降る。久しぶりの雨と言うのはいいものではあるが、ここまで降るのは降りすぎだろう。 オフィスにいたから濡れる事はなかったが、大きな雷の音にちょっとびっくりしてしまった笑。

昔に投資した投資先(まだ持っている)の15周年パーティーがあると言うことなので、日本橋マンダリンオリエンタル東京まで行く。 ちょうど雨がやんだタイミングで移動できたのでラッキーこの上ない。

パーティーは2部構成になっていて、第一部は会社の現状の説明や歴史の説明、そして各本部長による ディスカッション。なかなか面白いノベルティーで小型衛星の形をした。ティッシュペーパーとロゴ入りの扇子、そしてTシャツをもらって帰ってくる。 内には普通に立食の懇親会。挨拶をしなければいけない人々きっちり 挨拶ができたのでこれもよしとする。 マンダリンオリエンタル製の お菓子でも買って帰ろうと思ったのだが、あまり良いのが残っていなくて、あっさりとあきらめる。

帰宅途中で、現在の投資検討先で、それなりにめんどくさい出来事が起こったことを知る。なんとまぁと言う感じであるが、検討は進めることにする。

昨日の晩届いていた「ハンチバック」を読了。

 

 今、世の中の流れに逆行して、一時期、電子書籍に舵を切ったものの、どうも電子書籍では読んだ気がしないので、通常の紙の本に戻したわけであるが、本作ではそのことが思いっきり皮肉られているので、ちょっと苦笑いである。

障害を持つ方と、健常者の間では、こんなにも認識が違うものかと思い、ちょっとびっくりする。このパーセプションギャップは簡単に埋まるものではないんだろう。

そして大いに魅力的なのは、なんと言えばいいんだろう、言葉悪いが誤解を恐れずに言えば、しゃっくりをしているような独特のリズム感の文体なのだ。とにかくかなり気にいってしまった。話の内容よりも、障害があることから生まれる世界観があまりにも自分にとっては新鮮でものすごい衝撃を受けた。エヴァンゲリオンへのりファーがあったりここ最近のネット風俗的なものも盛り込みつつ、しゃっくりを連想させる文体で紡がれる世界はなかなかおもしろい。文学とはやはりこういうものでなければいけないのではないだろうかというのが現段階での総論的印象。

とはいうものの、最後のほうに付け加えられているエピソードというか、一節というか、これについては、あえて付け加えなければいけなかったんだろうか。付け加えなければいけないような必然性をあまり感じない。まぁ作品全体をメタフィクションとして再構成するという意味では、必然性のある文章かもしれないけれども、拙速にすぎるし、ちょっと素人くさい感じがしなくはない。処女作だから仕方がないのか。全般的によく言えば、 嬉しいけれども、荒々しく雑な感じが否めない。そこが魅力ではあるのだが、荒々しくて 初々しいと言うことを継続すると言う事は論理的に無理なので、作者の次回作がどうなるのかと言う事は非常に興味がある。アマチュア的な壱発勝負で賞を取った時、次回作がどうなのかと言う事は、作家にとっては、非常に大きな問題だ。