BearLog PART2

暇な中年の独り言です

 引き続き赤坂常駐

 今日も赤坂に常駐している。引き続き、新鮮な気分で実査をしていたりする。気分的な問題というか大脳生理学的な問題なのか、場所を変えると脳内の活動が活性化しているような気もする。錯覚かもしれないけれど(笑) そもそも基本的に私の脳がきちんと動いているのかどうかについて自信がないのだから、仕方ないな。
 昼過ぎに一段落つけて、一路勝どきのトリトンスクエアへ。提携先とミーティングがあるので、直接行ったのだが、妙に使いにくい「間」が空いてしまい、トリトンにあるセガフレートでブラッドオレンジジュースを飲んだ。ジュースを飲みながら、携帯経由で微妙に仕事をしたり、考え事をしたりする。
 提携先とのミーティングを終了してから、トリトンに勤務する友人に電話をかけ、小一時間ばかりお茶をする。またもやセガフレートでブラッドオレンジジュースを飲む。色といい味といい、ブラッドオレンジっていいと思う。かなり好き。
 夜、別の友人とBitterにて一杯ひっかける。菊地成孔の話が出る。友人は最近、菊地氏にインタビューを行ったのだ。彼曰く、「音楽を作らせようとする悪魔的な部分が見えないから(もしくは構造化されている?)、そこだけは違和感が残る」とのこと。無意識すらも構造化されているというのか、それともヴィトゲンシュタイン的に「語り得ぬものの前では沈黙するほかない」とするのか、構造化された批評的な身振りと悪魔的衝動の狭間に芸術活動があるとすると、そこをどう皮膚感覚としてとらえ、また実際の生活で消化していくのか、そこは私のような凡人にはあずかり知らぬ世界があるのだと思われる(笑)
 「クマおたくさんはそもそも何をやりたいの?」と聞かれ、「遊び人になりたい」と答えると、彼曰く「クマおたくさんは遊び人的資質の人じゃないから無理だよ」と断定され、妙に納得してしまった(苦笑) そう、多分そうなのだ。自分でうすうす知っていても、面と向かって他人から指摘されるのはなかなか快感である。こういうことをずばっと言って下さるのはまさによい友人しかあり得ないわけで、こういう席は貴重なのだ。
 40代になってからヒデのような自分探しを始めてしまうと、もう一生元に戻ってこれないので、そういうことはやめなければならないのだが、敢えてやりたいことをあげるとすれば、「松下村塾」みたいなことをやりたいってことかなあ……。まあ吉田松陰と自分を比べるなんておこがましいが、好きな人相手に自分の考えとかを聞いてもらいたいという欲望だけはある。ただ、耳については選びたいところだ。
 とまあ楽しい一時を過ごしたのだが、帰り道、どういうわけか体調が悪化し、電車で帰るところ、タクシーひらって帰った。家帰ってばたんきゅうだ。最近の飲み過ぎが聞いたのかもしれない……。
 下記の菊地氏の著作は何度か言及しているか、名著だと思う。

東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・歴史編

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東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・キーワード編

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憂鬱と官能を教えた学校

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