産まれて二日目

　雨。
　今日は会社へ行く。とはいえ、電車が遅れていて例によって微妙に遅刻する（苦笑）
　会社の色々な方々から祝福をうけ、本当に感謝の念でいっぱいである。色々な方からメールも頂戴するし、まだお返事できていない方もいらっしゃるのだが、吉事に免じて、何卒ご容赦頂ければと思う。
　夕方新宿で弁護士先生とのミーティングがあったため、病院へ入るのが遅くなってしまったのだが、何とか８時に滑り込む。途中、妻に頼まれ、飲み物を買い、そして自分用のコンビニ弁当を買う。
　この世に生を受けて二日目の愛娘は、病室に入るとしっかり寝ていた。妻によれば、昼間は大泣き、新米ママである妻は慣れないので大変に苦労したとのこと。さもありなん。二人でしっかり育児をしないといかん、と樹が引き締まる思いである。
　今日は大発見した。
　どうやら、愛娘、私に似ているようなのだ。造作というよりは表情が。流し目で相手を小馬鹿にするような表情とか、寝ているときのかんじとかが、どうやら私によく似ているような……気がしている。自分でもそう思ったのだが、妻もそう主張している。
「この子におっぱい上げていたら、あなたに上げているような気がしたわよ」とのこと。絶句、である。
　それはともかく、昨日よりもハレがひいて、より人間らしい顔になってきたような気がする。授乳後、げっぷをさせようとすると、ぎゃあぎゃあ泣くとか、肌着の袖に腕を入れずに片肌脱ぎたがるところ（「金さんですか？」と妻が分けもなくツッコミを入れていたが）、何だか嫌なことは頑として受けないというか、とにかく自己主張は既に強そうな気配。
　父が父だから仕方ないのか。そもそも妻にしても頑固で強情なところはあるから、どっちに転んでも自己主張の強い娘になりそうだ。
　授乳を見届け、助産師さんにお預けしてから、しばらく妻と話してから病院をあとにする。